パソコンは、今や仕事や趣味に欠かせない存在ですが、処分が必要になることもあります。しかし日本では、他の家電製品とは異なり、普通のごみとして廃棄することができません。

そのためパソコンの廃棄には、決められた手順に従って回収してもらう必要があります。そこで今回は、パソコンの回収方法について詳しく紹介。正しい手順でお得に賢くパソコンを処分する方法を解説します。

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パソコンはゴミとして処分出来ない！

パソコンは現代社会において不可欠ですが、実は、パソコンは一般のゴミとして処分することができません。

パソコンが資源有効利用促進法（通称「パソコンリサイクル法」）に基づき、適切にリサイクルされるべき家電製品の一つであるからです。パソコンには鉛や水銀などの有害物質が含まれている場合があり、不適切に処分すると環境汚染の原因となる恐れがあります。

このためパソコンを処分する際には、リサイクルが義務付けられているのです。しかし具体的にどのように処分すればよいのか、分からない方も少なくありません。次章では使わなくなったパソコンの7つの処分方法について紹介します。

使わないパソコンの7つの処分方法

使わなくなったパソコンを処分する際は、主に以下の方法を検討しましょう。

• メーカーに回収してもらう
• 国の認定事業者による宅配便回収を利用する
• 家電量販店の回収ボックスへ入れる
• 不用品回収業者に依頼する
• 下取りに出す
• フリマアプリ・オークションサイトで売る
• 家族や友人などに譲る

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

メーカーに回収してもらう

最も基本的な方法の一つが、パソコンの製造メーカーに回収してもらうことです。多くのメーカーでは、不要になったパソコンを回収し、リサイクルしています。

メーカーに回収を依頼する場合、メーカーのウェブサイトから申し込みを行い、指定された方法でパソコンを送るだけ。送料が無料の場合も多く、手軽に利用できるでしょう。

ただしメーカーによっては古い機種や特定のモデルに対して回収対応が難しい場合もあります。そのためパソコンの型番や製造年を確認し、メーカーの回収サービスが利用できるかを事前に確認しましょう。

国の認定事業者による宅配便回収を利用する

メーカーの回収サービスを利用できない場合は、国の認定事業者による宅配便回収を利用する方法もあります。郵便局や宅配業者を通じてパソコンを回収し、リサイクルしてもらうサービスです。

例えばリネットジャパンは環境省や自治体と提携しており、パソコンを回収する宅配サービスを行っています。

リネットジャパンのサービスは、インターネットを通じて申し込みができ、手元の箱にパソコンを入れて送るだけで処分完了です。認定事業者が環境に配慮した処理を行うため、安心して任せられるでしょう。

家電量販店の回収ボックスへ入れる

全国の家電量販店には、使用済みパソコンを回収するための専用ボックスが設置されています。店頭に設置された回収ボックスにパソコンを入れるだけでリサイクルが完了するため、非常に手軽です。

ただし回収ボックスの設置場所や回収可能な機種に制限がある場合もあるため、事前に店舗に確認しておきましょう。

また個人情報の流出を防ぐために、ハードディスクのデータを消去してから持ち込むと安心です。

不用品回収業者に依頼する

パソコン以外にも不要な家電や家具がある場合は、不用品回収業者に依頼するのもよいでしょう。

不用品回収業者なら、自宅までパソコンを引き取りに来てくれ、大量の不要品がある場合や重いものを運ぶのが難しい場合に便利です。

ただし業者によっては、無許可で作業を行っている場合もあるため、信頼できる業者を選ぶことが重要です。また回収費用がかかるため、事前に料金を確認してから依頼するようにしましょう。

下取りに出す

新しいパソコンを購入する際に、古いパソコンを下取りに出す方法もあります。多くの家電量販店やパソコン専門店では、下取りサービスを提供しており、古いパソコンの価値を新しいパソコンの購入代金に充てることができます。

下取り価格はパソコンの状態や年式、スペックによって異なるため、高価なモデルや状態がよいパソコンであれば、より高い下取り価格が期待できるでしょう。

ただし必ずしもすべての店舗で下取りが行われているわけではないため、購入前に確認すると安心です。

フリマアプリ・オークションサイトで売る

使わなくなったパソコンがまだ動作する場合は、フリマアプリやオークションサイトで売ることも検討してみましょう。インターネットを利用すれば、個人間での売買が可能です。

パソコンを売る際には、詳細な商品説明や写真を掲載し、見やすい出品ページを作りましょう。またハードディスク内のデータを完全に消去し、個人情報が流出しないよう注意してください。

フリマアプリやオークションサイトならまだ使えるパソコンを新しい持ち主の手に渡せ、再利用されるため、環境にも優しい方法です。

家族や友人などに譲る

パソコンを家族や友人に譲るという方法もあります。新しいパソコンを購入した際に、古いパソコンがまだ使える状態であれば、パソコンを必要としている人に譲りましょう。

譲る前には、パソコン内のデータをしっかりと消去しておくと、相手も安心して使用できます。

パソコン処分前にデータ消去が必須

パソコンを処分する際に、最も重要な作業がデータ消去です。データを消去する際は、以下の方法で行いましょう。

• パソコンを初期化する
• 物理的にハードディスクを壊す
• データ消去の専門業者に依頼する

個人情報や機密データが含まれている可能性があるため、そのまま放置すると第三者に悪用される恐れがあります。パソコンを安全に処分するためには、確実にデータを消去しましょう。

パソコンを初期化する

最もシンプルな方法は、パソコンを初期化することです。初期化は、パソコンを購入時の状態に戻す手段で、保存されているデータを削除します。

ただし初期化後にデータが完全に消去されたわけではなく、特殊なツールを使用すれば復元される恐れも。そのため初期化だけでは十分ではない場合があります。

物理的にハードディスクを壊す

データを完全に消去する確実な方法として、ハードディスクを物理的に破壊する方法があります。ハードディスクの破壊は、データを復元不可能にする最も確実な手段です。

ハードディスクを取り出し、ドリルで穴を開けたり、ハンマーで破壊することでデータを完全に消去できるでしょう。特に機密性の高いデータを扱う場合に有効です。

データ消去の専門業者に依頼する

確実にデータを削除したいなら、データ消去の専門業者に依頼すると安心です。専門業者は、データ消去専用のソフトウェアや機器を使用して、データを確実に消去してくれます。

他にも、物理的に破壊するサービスを行っている業者もあります。専門家に依頼することで、安心してパソコンを処分することができるため、特に企業や大量のデバイスを扱う場合におすすめです。

パソコンの周辺機器はどうやって捨てる？

パソコンを使わなくなったとき、周辺機器の処分も考える必要があります。周辺機器は種類によって処分方法が異なるため、処分の際は注意しましょう。

キーボード

キーボードは、多くの自治体で自治体の不燃ごみとして捨てられます。ただし自治体によってはリサイクルが必要なこともあるため、各自治体のルールを確認しましょう。

モニター

モニターは大型家電として扱われるため、リサイクルが必要です。家電量販店で回収サービスを利用するか、メーカーにリサイクルを依頼するとよいでしょう。

液晶モニターには有害物質が含まれている可能性があるため、処分は専門家への依頼が安心です。

ディスプレイ

ディスプレイもモニターと同様にリサイクルが必要な機器です。廃棄の際は、購入した店舗や自治体の回収サービスを利用するとよいでしょう。リサイクル資源の活用にもつながります。

マウス

マウスは小型で軽量なため、不燃ごみとして処分できる場合が多いです。しかし、電池が内蔵されている場合は、電池を取り外してから処分する必要があります。またリサイクルセンターへ持ち込んでもよいでしょう。

バッテリー

バッテリーは特に注意が必要なアイテムです。有害物質を含んでいるため、自治体の指定された回収場所や家電量販店の回収ボックスを利用し、ルールに従って捨てましょう。バッテリーの不適切な処分は、爆発や火災に繋がる恐れがあるため、十分に注意しましょう。

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