終活しない親の説得方法とは?終活しない理由や注意点も解説
親に対して終活を進めても、取り組んでくれないことは少なくありません。
それは終活の意味や重要性を親に理解してもらえていない可能性があります。
終活は決してネガティブなものではなく、未来のことを考えたポジティブな作業です。
本記事では終活しない親の説得方法や注意点、終活を行うメリットを解説します。この記事を通して終活に対する理解を深めていただければ幸いです。
この記事を読むための時間:5分
そもそも終活を行うメリットとは?
そもそも終活を行うメリットとは何なのでしょうか。
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財産が把握できる
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遺品整理の負担が少なくなる
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意志を未来に反映させられる
上記の3点を詳しく解説します。
財産が把握できる
終活することで財産が把握できるメリットがあります。
相続するための財産を把握するのが目的ではなく、老後にどれだけの資金を使えるか確認するのが目的です。
退職後の老後生活は、20年間で2,000万円程度必要とされています。
また、財産目録を作成することで相続しやすくなりますが、相続のことを考えるのは老後資金を把握した後の話です。
老後資金にいくら使えるか確認し、老後の不安材料を取り除くのが終活のメリットです。
遺品整理の負担が少なくなる
遺品整理の普段が少なくなるのもメリットです。
終活では断捨離を行います。断捨離することで必要なものだけを身の回りに残し、生活が快適になります。
不用品がたくさんある状態では、生活が不便なだけでなく、残される家族が行う遺品整理の負担が大きくなります。
終活は自身にとっても、家族にとってもメリットがあります。
意志を未来に反映させられる
意志を未来に反映させられるのもメリットです。
親が亡くなってからのことは生きているうちにしか決められません。
たとえば、お墓のことや葬儀のことなどは事前に決めておく必要があります。
終活で葬儀に呼びたい人をリストアップしておけば、大切な友人が弔いに来てくれるはずです。
また、血縁関係のない方に相続したい場合も、終活の一環として遺言書を作成することで叶えられます。
親が終活しない理由とは?
終活には多くのメリットがありますが、それでも親が終活を始めないのはどうしてでしょうか?
終活が必要だと理解していても以下のような理由で終活を行わない場合があります。
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終活をネガティブに捉えている
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死の恐怖に向き合いたくない
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時間が取れない
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挫折した経験がある
それぞれ解説します。
終活をネガティブに捉えている
終活をネガティブに捉えている方は少なくありません。
そのため、子どもに終活の話をされると「早く死ねと思っているのか」と怒ったり悲観したりする方もいます。
確かに縁起のよい話ではありませんが、終活は必要なことです。しかし、ネガティブな印象が強く持ちすぎていて、話すら進められない家庭も存在します。
死の恐怖に向き合いたくない
死に対する恐怖が強く、終活に向き合いたくない方もいます。
しかし、むしろ終活に向き合う方が、怪我や病気になってもお金を気にしなくてよくなったり、未来のことも気にせずに過ごせるのではないでしょうか。
また、終活することと、死と向き合うことは違います。終活という言葉から死を連想しがちですが、言葉に対する印象が悪いだけの場合もあります。
時間が取れない
終活したいと思っていても、時間が取れないため行っていない場合があります。
終活は断捨離、財産整理、エンディングノートの作成、遺言書の作成、葬儀の準備など、ルールはありませんが作業はさまざまです。
特に断捨離は高齢になると、時間だけでなく労力も必要になるため大変です。
時間が取りづらいのであれば、親の終活を手伝ってあげましょう。
挫折した経験がある
終活に一度挫折した経験があるため、よいイメージを持っていない方もいます。
体力が低下してくると、尚更失敗するイメージが強くなり、自分の意志で終活を再スタートさせようと思うことはないでしょう。
挫折した経験がある親には、子どものサポートが必要になります。
終活しない親の説得方法とは?
終活しない親は以下の方法で説得しましょう。
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実家をどうしたいか話を切り出す
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親が病気になった時を想定して聞いてみる
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片付けや断捨離を勧める
終活しない親は終活という言葉そのものに嫌悪感を抱いている場合があります。
終活してくれるのであれば手段を気にする必要はないと思うので、終活という言葉を使わずにすすめるのもよいでしょう。
実家をどうしたいか話を切り出す
両親に実家をどうしたいか聞いてみましょう。
子どもが家を離れ、両親が亡くなると実家は空き家になってしまいます。
空き家になると老朽化が進み、価値が下がっていくため以下のような選択をとることになるでしょう。
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売却する
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賃貸物件にする
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更地にする
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身内で居住する
親と実家の話をしておけば、希望を反映させられます。実家の話をしていないだけで、どうしたいか親が意見を持っている可能性もあります。
実家は相続でも問題になることが多いため、終活の話題を出すよりも先に実家をどうするか考えるのは有効です。
親が病気になった時を想定して聞いてみる
実家の話よりも言い出しづらいかもしれませんが、病気になった時を想定して聞いてみるものおすすめです。
- かかりつけ病院の情報
- 認知症になったときのこと
- 希望する医療機関・介護施設
- 臓器提供
- 延命治療
末期状態になった際の延命治療の話からスタートするのはハードルが高いため、かかりつけ病院の情報などから話すのがおすすめです。
また、一緒に観ている医療のドラマを例にあげながら、話を進めてみてもよいかもしれません。
話を進められれば、そのままお墓の話も聞き出していきましょう。
片付けや断捨離を勧める
終活という言葉を使わず、片付けや断捨離を勧めるのもよいでしょう。
結果的に終活の作業をしているのと変わりありません。
昔使っていた子どもの部屋がまだ残っているのであれば、子どもの部屋から片付けを進めていくのもおすすめです。
終活しない親に対する注意点とは?
終活しない親を説得すると、関係性に亀裂が入るかもしれません。説得する際は以下の2つに注意しておきましょう。
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説得するだけなく手伝う前提で行う
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無理やり終活させない
それぞれ解説します。
説得するだけなく手伝う前提で行う
説得するだけで、自分は何もしないというのはNGです。
親の終活は親の未来のために行いますが、子どもである自分にもメリットがあります。
終活は労力が必要な作業のため、高齢の方が進めるのは大変です。「自分も手伝うから終活しよう」というスタンスで説得しましょう。
無理やり終活させない
親の終活を無理やりさせてはいけません。また、親に確認せずに勝手に実家のものを片付けたりするのもNGです。
嫌なことを無理やりやれと言われて動こうとする人はいません。自ら進んで始めてくれるように、協力するスタンスを見せることが重要です。
まとめ:終活しない親を無理に説得するのは逆効果
終活しない親を無理に説得すると逆効果になります。
センシティブに感じることの多い話題のため、関係性が悪くなることもあります。
終活の重要性を理解してもらい、協力的な姿勢を持っておきましょう。
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