遺品整理のタイミングはいつ?始めるのに最適な時期と注意点を解説
身内が亡くなった時は、相続人や親族が手分けして遺品整理を行います。しかし、いつから始めるべきなのか、時期がわからない人もいるでしょう。そこでこの記事では、遺品整理を始めるのに最適なタイミングと注意点を解説します。
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遺品整理を始めるのに最適なタイミング
遺品整理を始めるのに最適なタイミングは、以下の5つです。
タイミング |
日にちの目安 |
葬儀が終わった後 |
亡くなってから7日以降 |
役所での手続き後 |
亡くなってから14日以降 |
四十九日の法要後 |
亡くなってから49日以降 |
相続放棄の申請前 |
亡くなってから3ヶ月以内 |
相続税の申告前 |
亡くなってから10ヶ月以内 |
それぞれについて解説します。
葬儀が終わった後
遺品整理は、葬儀の終了後(亡くなってから7日以降)に始めると、親族が揃っている場合が多く、作業を手分けして進めやすいです。しかし、亡くなってから日が浅いため、悲しみが強く遺品整理が手につかないこともあります。また、死亡後の手続きもあるので、片付けにまで手が回らないという人も多いでしょう。
役所での手続き後
遺品整理は、役所での諸手続き後(亡くなってから14日以降)に始める人も多いです。葬儀と死亡後の手続きを終えた後なので、比較的時間が取りやすく、遺品整理をスムーズに進められるでしょう。しかし、葬儀後と同様に亡くなってから日が浅いので、人によっては悲しみが強く、遺品整理が手につかない可能性もあります。
四十九日の法要後
遺品整理は、四十九日の法要後(亡くなってから49日以降)に始める人が最も多いです。この期間までは、故人の魂は現世にとどまっていると考えられているため、法要後は気持ちを切り替えて作業を進められます。また、親族が集まる時期なので、手分けして作業できるだけでなく形見分けの相談などもできます。
相続放棄の申請前
遺品整理は、相続放棄の申請前(亡くなってから3ヶ月)までに行う人も多いです。遺品などの財産は、本来であれば相続人が全て引き継ぎますが、借金などの負債が多い場合は相続を放棄できます。
申請の期限は亡くなってから3ヶ月以内なので、相続放棄を検討している場合は、期限までに故人の財産と負債を把握しなくてはいけません。また、遺品の処分などを行うと相続したものと見なされるため、相続放棄を考えている時は金銭部分の確認だけを行いましょう。
相続税の申告前
遺品の総額が相続税の非課税額を超えている場合は、相続税の申告が必要になります。期限は亡くなってから10ヶ月以内なので、それまでに遺品整理を行い故人の財産総額を計算しなくてはいけません。もしも相続税の申告が必要になりそうな時は、遺品整理を計画的に進めていくと良いでしょう。
遺品整理を始めるタイミングの注意点
遺品整理を始めるタイミングの注意点を、2つご紹介します。
- 賃貸契約の更新
- 相続税の申告期限
賃貸契約の更新
遺品整理を行うタイミングは人によって変わりますが、生前に故人が賃貸物件に住んでいた場合は、契約の更新に気をつけましょう。賃貸では部屋を明け渡す必要があり、契約の更新日までに他の人が住めるくらいまでに部屋を復元する必要があります。期限を超えるとその分家賃が発生してしまうので、もし遺品の量が多く終わらない場合は専門の業者に依頼すると良いでしょう。
相続税の申告期限
相続税の申告は亡くなってから10ヶ月以内という期限があり、過ぎると延滞税が課せられる可能性があります。故人の財産には、遺品だけでなく保険金や土地なども含まれるので、10ヶ月以内に全ての総額を計算するのはとても大変です。期限を守るためにも早めに税理士に相談するなどして、遺品整理を計画手に進めると良いでしょう。
遺品整理は余裕を持って行いましょう
身内が亡くなった時は、相続人や親族が遺品整理を行います。始めるタイミングは人によって変わりますが、葬儀後や役所での手続き後、四十九日の法要後などが一般的です。しかし、故人が賃貸物件に住んでいる場合や相続税の申告が必要な場合は期限があるので、遺品整理は余裕を持って行いましょう。