消火器を処分する4つの方法とは?処分せずに放置するとどうなる?
家やマンション、大型施設などあらゆる場所に設置されている消火器ですが、正しい処分方法を知っている方は少ないでしょう。
消火器は老朽化が原因となり事故につながることがあります。そのため、期限が切れた消火器は速やかに処分しなければなりません。
本記事では消火器を処分せずに放置するリスク、処分の方法、注意点について詳しく解説します。
思わぬ事故を起こしてしまう前に、正しい方法で処分しましょう。
この記事を読むための時間:5分
消火器を処分せずに放置するリスクとは?
消火器は蓄圧式消火器と加圧式消火器に分けられます。
蓄圧式はガスとともに消火剤が放出されますが、加圧式の場合は使用時に消火器内の圧力が高まります。
その圧力が原因となり、加圧式消火器を放置すると事故につながる恐れがあります。
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劣化により破裂する可能性がある
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実は期限切れの消火器は多い
それぞれ解説します。
劣化により破裂する可能性がある
加圧式消火器はサビやへこみ、経年劣化などによって破裂しやすくなります。
消火器の破裂は危険で、最悪の場合、死亡事故につながりかねません。
使用期限が過ぎてしまった消火器は放置すると事故のリスクを高めることになるため、すぐに処分しましょう。
実は期限切れの消火器は多い
住宅用の消火器の使用期限は5年、業務用は10年とされており、期限が切れたら買い替えなければなりません。
設置されている消火器のうち、3割程度は期限切れの状態だといわれています。消火器の事故がいつどこで起きてもおかしくない状況と考えられます。
古い消火器には期限が記載されていないため、期限がわからない消火器は買い替えをおすすめします。
消火器を処分する4つの方法とは?
消火器は処理困難物となり、自治体に回収してもらえない場合がほとんどです。
以下の4つの方法で処分してもらいましょう。
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買い替え時に引き取ってもらう
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指定引取場所に持ち込む
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メーカーに引き取ってもらう
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不用品回収業者に引き取ってもらう
それぞれ解説いたします。
買い替え時に引き取ってもらう
消火器は買い替え時に引き取ってもらうことができます。
通販で購入しても引き取ってもらえませんが、ホームセンターであれば引き取りに対応している可能性が高いです。
買い替え時の引き取りであれば無料で対応してくれるため、購入を検討しているホームセンターに確認してみましょう。
指定引取場所に持ち込む
指定引取場所に持ち込むことで消火器を処分してもらます。
指定引取場所に持ち込む場合は、既販品用消火器シールの購入が必要になります。
全国で約200ヶ所設けられているため、近くの指定引取場所を利用しましょう。
また、指定取引場所よりも費用が高くなりますが、特定窓口を使えば、全国約5,000ヶ所の窓口で回収を依頼できます。
メーカーに引き取ってもらう
消火器メーカーに引き取ってもらう方法もあります。
メーカーによって対応はさまざまで、メーカーに郵送する場合や、特定窓口、指定引取場所での処分を提案される場合もあります。
そのため、わざわざメーカーに頼らず指定引取場所や特定窓口を使った方が効率的といえるでしょう。
不用品回収業者に引き取ってもらう
不用品回収業者に引き取りを依頼することもできます。
買い替えるつもりがなく、近くに指定引取場所がないのであれば、不用品回収業者がおすすめです。
不用品回収業者であれば、引き取りに来てもらえますし、即日で引き取りに来てくれることもあります。
消火器以外にも処分したい不用品がある方は、まとめて依頼できるためおすすめです。
消火器を処分にかかる費用とは?
消火器の処分に指定引取場所や特定窓口を使う場合、リサイクル料金が必要になります。
指定引取場所に引き取りを依頼する場合、引き取り費用も発生します。そのため、買い替えが目的であればホームセンターで引き取ってもらうのが得策といえるでしょう。
不用品回収業者を利用すると費用が高くなりますが、即日対応、自宅での引き取り、その他の不用品回収も可能など、メリットが豊富です。
消火器の処分に手間をかけたくない方は、不用品回収業者を利用しましょう。
処分方法 | 費用 |
買い替え時の引き取り | 無料 |
指定引取場所(特定窓口) | 500〜2,000円程度 |
メーカーへの引取依頼 | 500〜2,000円程度 |
不用品回収業者 | 3,000円程度 |
消火器を処分する際の注意点とは?
消火器を処分する際の注意点を3つ紹介します。
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安全栓の有無を確認する
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消火器の詳細を確認する
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信頼できる不用品回収業者を選ぶ
消火器を処分せずに放置するのは危険ですが、処分する際にもリスクがあるため、注意点を必ず確認しておきましょう。
安全栓の有無を確認する
安全栓の有無を確認しましょう。
安全栓がついている場合は、安全栓を正しくセットしてストッパーを固定します。
安全栓がない場合はテープでストッパーと取っ手を固定します。ストッパーが動かないようにして処分します。
消火器の詳細を確認する
指定引取場所で引き取ってもらえる消火器は国内で製造されたものに限られます。国内の製品であることを確認して引き取りを依頼しましょう。
また、深刻な劣化が起きていないか、消火剤が漏れていないか確認しておきましょう。
消火器の詳細を確認し、状態が悪い場合はメーカーに問い合わせたり、適切に対応してくれる不用品回収業者を選んだりするのがおすすめです。
信頼できる不用品回収業者を選ぶ
消火器の扱い方を理解している不用品回収業者を選びましょう。
不用品回収業者では処分が難しいものでも引き取ってくれますが、すべての業者があらゆる不用品の扱いに長けているとは限りません。
特に消火器は扱い方が難しいため、口コミや実績を確認し、信頼できる業者を選びましょう。
消火器の処分に関するよくある質問とは?
消火器の処分に関するよくある質問をまとめましたので、参考にしていただければと思います。
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消火器は買い取ってもらえる?
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消火器は何ゴミになる?
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消火器の寿命は?
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リサイクルシールが貼られていない消火器の処分方法とは?
それぞれ解説します。
消火器は買い取ってもらえる?
消火器を買い取ってもらうことはできます。しかし、それは使用期限内の消火器に限られるでしょう。
使用期限内であっても状態が悪ければ買い取ってもらえない可能性が高いです。
使用期限が切れた消火器を買い取ってもらうのは現実的ではありません。
消火器は何ゴミになる?
消火器は自治体での回収が不可能なため、何ゴミにも該当されず、適正処理困難物という扱いになります。
ゴミステーションに出しても回収してもらえないため、適切な処理が必要になります。
消火器の寿命は?
消火器の寿命は家庭用で5年程度、業務用で10年程度となります。
消火剤は詰め替えられないため、未使用の状態であっても交換しなければなりません。
リサイクルシールが貼られていない消火器の処分方法とは?
2009年以前に製造された消火器にはリサイクルシールが貼り付けられていません。
そのため、リサイクルシールが貼られていない消火器を処分する際はリサイクルシールを購入しましょう。
指定引取場所や特定窓口、消火器リサイクル推進センターで購入可能です。
まとめ:不要になった消火器は放置せずに処分しよう
消火器は放置しておくことは思わぬ事故を引き起こすきっかけになりかねません。不要になったからといって放置せず、すぐに処分しましょう。
また、消火器は期限が切れた状態で設置されていることも少なくないため、買い替えた時期を思い出せない方は確認して火災に備えましょう。
自治体では回収してもらえない消火器でも、エコトミーでは回収可能です。正しい方法で消火器の回収に伺います。
消火器以外の不用品もまとめて回収しますので、ご利用を考えている方はお気軽にお問い合わせくださいませ。