ゴミ屋敷で火事が起きやすい理由や原因とは?予防するための方法も紹介
ゴミ屋敷で暮らしている方で、「周りに迷惑をかけてないから問題ない」と思っている方は少なくありません。
自身の生活環境が悪いだけで、誰にも迷惑をかけていないと思われるかもしれませんが、ゴミ屋敷は火事が起きやすい環境となっており、近隣の住宅を巻き込んでしまう恐れがあります。
本記事ではゴミ屋敷で火事が起きやすい理由や火事の原因、火事が起きた際の責任問題などを掘り下げていきます。
自宅や実家がゴミ屋敷になっている方は、ゴミ屋敷を放置せずに、せめて火事を予防するための取り組みを行いましょう。
この記事を読むための時間:5分
ゴミ屋敷で火事が起きやすい理由とは?
ゴミ屋敷で火事が起きやすくなる理由として以下の3点があげられます。
-
燃えるものが多いため火が燃え広がる
-
物が溢れているため火種に気づきにくい
-
放火のターゲットにされやすい
それぞれ解説します。
燃えるものが多いため火が燃え広がる
ゴミ屋敷は一般的な家の数倍のものがあります。
ものを捨てないことが習慣になっており、コンビニで購入した食べ物の残り、読み終えた雑誌、不要なチラシ、漫画などが散らかっています。
整理整頓された部屋であれば、引火するものが少ないため火種があっても火事につながることはありません。
しかし、ゴミ屋敷の場合、すぐに別のゴミへと燃え移り火災に発展してしまうのです。
ものが溢れているため火種に気づきにくい
きれいな部屋であれば、部屋のどこに何が置かれているのが確認できるはずです。しかし、ゴミ屋敷になるとものの状況を確認できません。
万が一、ガスコンロがつけっぱなしになっていたり、タバコの火が消えていなくても、火事になる前に把握できるはずです。
ゴミ屋敷は、ゴミやものが積み重なっているため、視界が狭くなります。そのため視覚的に火種に気づくのが難しくなります。
火が大きくなる頃には手遅れとなってしまうのです。
放火のターゲットにされやすい
放火のターゲットにされることもあります。
マンションやアパートに放火されることはほとんどありませんが、一軒家で家の外までゴミが溢れているような場所は恰好の的です。
ゴミ屋敷の状態で放置されているような場所は、治安が悪くなる傾向があり、愉快犯に目をつけられてしまうため、火事のリスクが高くなります。
ゴミ屋敷での火事の原因とは?
ゴミ屋敷で火事が起きる際の原因にはどのようなものがあげられるのでしょうか。
-
トラッキング火災
-
タバコの不始末
-
ストーブやガスコンロの消し忘れ
-
放火
4種類の火種を紹介しますので、ゴミ屋敷に住んでいる方は注意しましょう。
トラッキング火災
トラッキング火災は、コンセントと電源プラグの間に溜まったホコリが湿気を吸収し、漏電して火災につながる現象です。
ゴミ屋敷で発生する火災ではトラッキングが原因となることも少なくありません。
- コンセントが埋もれて見えなくなっている
- コンセントが差しっぱなしになっている
- コンセントの周りに燃えやすいものが多い
一般住宅でも発生する恐れがありますが、上記のような理由からゴミ屋敷の方が発生しやすくなります。
タバコの不始末
ゴミ屋敷の住人にはタバコを吸っている方が多いです。
自宅でタバコを吸う場合、換気扇の下や外に行って吸う人が多いですが、ゴミ屋敷に住んでいると場所を選ばずに吸ったり、そもそも換気扇の下まで辿り着けない場合すらあります。
可燃物が大量にある部屋でのタバコの不始末は、一瞬で燃え移る可能性があり非常に危険です。
ストーブやガスコンロの消し忘れ
ゴミ屋敷でストーブやガスコンロを消し忘れてしまうと、それに気づくことが難しいです。
消し忘れていなくても、ストーブやガスコンロの近くにものがあることで燃え移り、火災に発展することもあります。
ゴミ屋敷になってしまった家では極力火を使わず、電気で生活することで事故を防げるでしょう。
放火
前述したとおり、放火が原因となる場合もあります。
放火をリスクを少しでも低下させたいのであれば、ゴミ屋敷から脱却するしかありません。
最低限、家の外にまでゴミが広がっているという状況は避けましょう。
ゴミ屋敷での火災を起こした際の責任問題
ゴミ屋敷である自宅が火事になった場合、責任を取らされる可能性があります。
-
刑事責任
-
損害賠償責任
-
原状回復責任
上記の3つについて解説します。
刑事責任
失火罪や放火罪などの刑事責任を問われる可能性があります。
失火罪では50万円以下の罰金ですが、重過失失火罪になると150万円以下の罰金、または3年以下の懲役を科せられます。
さらに放火罪は死刑になることがあるほど重い罪となります。
ゴミ屋敷に住んでいるだけで、このような重罪のリスクを高めてしまうのです。
損害賠償責任
ゴミ屋敷である自宅が火事になり、近隣の家に燃え移ることで損害賠償責任を問われることがあります。
法律では火災に賠償責任は発生しないものの、重大な過失が認められた場合は損害賠償となるケースもあります。
原状回復責任
アパートやマンションを借りている場合、損害賠償が発生しなくても、原状回復責任が発生します。
賃貸は退去時に入居前と同じ状態にしなければならないため、一般的な原状回復費用よりも高い金額を支払わなければなりません。
原状回復のために数百万円の支払いが必要になるケースもあります。
ゴミ屋敷での火事を予防するための方法とは?
ゴミ屋敷に住んでいる方は火事のリスクを下げるために、以下を行いましょう。
-
コンセントの周辺にものを置かない
-
燃えやすいものを片付ける
-
火の扱いに注意する
-
家の外にゴミを置かない
-
清掃業者に片付けてもらう
コンセントの周辺にものを置かない
コンセントの周辺にものがあると、トラッキング現象が起きた際に、すぐ部屋全体に燃え広がってしまいます。
そのためできる限りコンセントの周辺はものを置かないようにしましょう。
それが不可能なほどゴミやものが溢れているのであれば、コンセントの上にホコリが溜まらないように、差しっぱなしにせずホコリを取ることで対策できます。
また、使用しない家電は極力コンセントを差しっぱなしにしないようにしましょう。
燃えやすいものを片付ける
ゴミ屋敷から脱却するのが一番ですが、そこまでの時間が取れない方は、せめて燃えやすいものだけでも片付けておきましょう。
燃えやすいものを片付けることで、火種が広がることが少なくなりますし、ゴミが減ることで火種にも気づきやすくなるでしょう。
火の扱いに注意する
ゴミ屋敷の火事は火が原因となり発生することが多いです。
そのため、火の扱いに十分注意し、できる限り火を使わないようにしましょう。
タバコは電子タバコに、ガスコンロはIHに、ストーブはエアコンなどに変えることで火事のリスクを減少できます。
家の外にゴミを置かない
放火魔への対策として、家の外にゴミを置かないようにしましょう。
家の外になるゴミに火をつけられてしまうと、気づいたときには火事になっていることでしょう。
家の外にまでゴミが溢れていると、容易に犯行に及ばれてしまうため、家の外のゴミは優先的に片付けるべきです。
清掃業者に片付けてもらう
自力でどうすることもできないと判断したら、清掃業者に依頼しましょう。
清掃業者を利用すれば1日でゴミ屋敷から脱却でき、火事のリスクを減らせるだけでなく、豊かな生活を送れるようになります。
自分ではどうすることもできないと感じるほどのゴミでも、プロに依頼すればすぐに対応してもらえます。
まとめ:ゴミ屋敷で火災が起きる前に片付けよう
ゴミ屋敷は火災のリスクを高めてしまい、近隣の方にも多大な迷惑、損害を与えかねません。
長年ゴミが蓄積されると、ゴミがゴミを圧迫し、想像以上にものが多くなり、自力での脱却が難しくなります。
ゴミ屋敷からすぐに脱出したい方はぜひエコトミーをご活用ください。
一都三県を中心にゴミ屋敷清掃や遺品整理、不用品回収などを行っていますので、ご利用をお考えの方は問い合わせフォームよりご連絡いただければと思います。