断捨離で後悔⁉うつになってしまう原因と対処法を解説
断捨離によって部屋がスッキリしたと思いきや、実際には断捨離後に思うような結果が得られないケースも少なくありません。断捨離をして後悔したり、気分が沈んでしまうことも…。今回は断捨離後に後悔する理由やその対策、気分の落ち込みを防ぐためのアドバイスを解説します。
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断捨離してうつ病になる理由
断捨離を進めることで心の整理ができ、すっきりした気持ちになると期待する人は多いですが、場合によってはうつ病などの心の不調を引き起こす原因になるケースもあります。
物を手放すことによって失われる安心感や、捨てる行為そのものが引き起こすプレッシャーが影響して、気分の落ち込みを感じる人も珍しくありません。ここでは断捨離がうつ病の要因になる理由について考察します。
必要な物を捨ててしまったから
断捨離の中で必要な物や大切な思い出の品を誤って捨ててしまうと、後悔や喪失感が生まれる人もいます。
自分にとって大切なものが失われた時に感じる不安や喪失感は思っている以上に深いものです。
特に断捨離の際に手放した物が後々必要になったり、家族や友人などから贈られた思い出の品であった場合、再び取り戻すことは難しいといえるでしょう。
必要な物を捨ててしまったことで感じる「戻れない」感覚が、自分を責める気持ちや気分の落ち込みを引き起こし、うつ症状の一因になるケースもあります。
「捨てる」という行為に囚われてしまうから
断捨離は「捨てること」が目的ではなく、より快適な生活を手に入れるための方法です。しかし「捨てなければならない」「もっと減らさなければ」といった強迫観念に駆られることで、捨てる行為自体にこだわってしまうケースがあります。
捨てる行為がエスカレートすると、持っている物が無意味に感じられたり、「自分は物を持つべきではない」といった極端な思い込みに陥ることも。
思考の偏りが続くことで心のバランスを崩しやすくなり、ストレスや不安が増加してうつ病の引き金になる可能性があるのです。
物を捨てすぎたことによる罪悪感を感じてしまうから
断捨離をしてから「捨てすぎてしまったかもしれない」と気付き、後悔や罪悪感に悩まされるケースもあります。
捨てることに対して強いプレッシャーを感じ、手放した物が自分にとって本当に重要であったのではないかと振り返るのは少なくありません。
また「あの物があれば便利だったのではないか」「大切にしていた物を無駄にしてしまったかもしれない」といった思いが、自責の念として積み重なり、心のトラブルを生む原因にもなります。罪悪感が継続すると、気分の低下やうつ病の症状へと繋がることがあるのです。
断捨離依存症とは?
断捨離依存症とは、断捨離をすることに強い快感を覚え、捨てる行為に依存してしまう状態を指します。
断捨離が進むにつれて家の中がスッキリする感覚に満足感を覚え、それが癖になりさらに物を減らし続けようとするのです。
その結果、生活に必要な物まで手放してしまったり、何度も断捨離を繰り返すために常に「もっと減らさなければ」という強迫観念に駆られることが特徴。
また物を持つこと自体に不安を感じたり、生活が過度に制限されてしまう恐怖から、精神的なストレスや不安が増大しやすくなります。
断捨離依存症は、断捨離をきっかけに生活がシンプルになる一方で、捨てること自体に過剰に執着することで生活の質が逆に低下してしまうリスクもあるのです。
断捨離依存症になってしまう理由は?
なぜ断捨離に依存してしまうのでしょうか。その理由について考えてみましょう。
部屋がスッキリしていないと落ち着かない
断捨離依存症に陥る人の多くは、物が多いと気持ちが落ち着かず、部屋が常にスッキリしている状態でなければ不安を感じる傾向があります。
物を捨てることで部屋が片付き、視覚的にも心の中にも安らぎが得られるため、断捨離を繰り返してしまうのです。
しかし次第に行動が習慣化し、少しでも物が増えると再び捨てたくなるようになり、無限の断捨離サイクルに陥るケースがあります。
人生を変えたいと思う気持ちが強い
何かしらの不満や悩みを抱えている時に、断捨離によって自分の人生を大きく変えたいと思うことも。
部屋をスッキリさせることで自分も変われるのではないかといった期待から断捨離を始め、捨てる行為を繰り返してしまうのです。
しかし物を捨てたことで一時的に気分が高まる一方で、根本的な問題が解決しない限り断捨離を続けても充足感は長続きせず、さらなる断捨離を重ねることとなります。
過剰なミニマリストへのこだわり
ミニマリズムへの強い憧れや、できるだけ少ない物で生活したいという思いから断捨離に没頭するケースもあります。
ミニマリストとしての生活に理想を追求するあまり、どんどん物を減らす行動が加速してしまい、過剰な捨て癖がつくことも。
必要最低限の物しか持たないという理想が行き過ぎると、物を持つことに対して罪悪感を覚えやすくなり、断捨離依存症の症状が進むことが多いです。
過去を忘れたいと思う気持ちがある
過去の辛い思い出や失敗から解放されたいと感じる場合、関連する物を捨てることで気持ちが楽になると考える人もいます。
過去を清算する目的で断捨離を行うのが効果的ですが、過去を断ち切るために物を捨て続けることで断捨離行為自体に依存してしまう場合があります。
断捨離に関連する心のトラブル
断捨離は本来、心を軽くするための手段であるものの、以下のような心のトラブルと関連することがあり、それが断捨離依存症を引き起こす原因にもなります。
買い物依存症
断捨離を行った後に物が減ったことにより、逆に物を買いたくなるという反動が起き、買い物依存症に繋がるケースもあります。
断捨離後の空間が広がり、物が少なくなるとそれを埋めたくなる心理が働き、つい衝動的に買い物をしてしまうのです。
ためこみ症
ためこみ症(ホーディング症候群)は、物を捨てる行為に対する不安が強く、物を手放すことが難しいと感じる症状です。
断捨離の過程でためこみ症が悪化することがあり、不要な物を増やしながらも捨てられないという矛盾が発生し、ストレスが増加してしまいます。
抑うつ状態
断捨離の行き過ぎが原因で、心に罪悪感や喪失感が残ると、気分が落ち込みやすくなり、抑うつ状態になることがあります。
物を捨てた後の喪失感や、自己否定感が増すことで気分が落ち込む状態が続き、精神的に疲れ切ってしまうのです。
ADHD(注意欠如・多動性障害)
ADHDの人は注意が散漫で、計画的に物を片付けることが難しいと感じるケーケースがあります。
断捨離を急ぎすぎると混乱が生じる恐れがあり、無理に整理しようとしても物の管理が難しくなり、大きなストレスに繋がるかもしれません。
ASD(自閉症スペクトラム障害)
ASDの人は物に対するこだわりが強い傾向があります。断捨離の際にその物に思い入れを感じすぎてしまい、手放すことに非常に時間がかかってしまうのです。
断捨離でうつ病にならないためには?
断捨離は生活をシンプルにし、心を軽くするために有効な方法ですが、やり方を間違えると、かえって心に負担をかけてしまうことがあります。ここでは、断捨離でうつ病にならないためのポイントを3つご紹介します。
断捨離の目標を明確にする
断捨離を始める際には、まず「なぜ断捨離をしたいのか」と目標を明確にしましょう。たとえば「もっとスッキリした空間で暮らしたい」「物を減らして日々の管理を楽にしたい」など、自分の理想の生活やゴールを具体的にイメージすると、目的に沿ってスムーズに物を減らせるでしょう。
目標がないままに断捨離を進めると、「もっと捨てなければ」と必要以上に追い詰められる可能性があり、やがてうつ状態に陥るリスクも。
断捨離は「減らすこと」自体が目的ではなく、あくまでも「快適な暮らしを実現するための手段」です。
目標をしっかりと決めておけば、自分にとって本当に大切な物を見極め、無理のないペースで断捨離を進めることができるでしょう。
無理に捨てようとしない
断捨離の際には、「全てを捨てなければ」といった考え方にとらわれず、自分にとって必要かどうかを冷静に判断しましょう。
人によって必要な物や心地よい環境は異なるため、他人の基準に合わせる必要はありません。
また短期間で一気に物を処分するよりも、少しずつ自分のペースで進める方が精神的な負担も少ないでしょう。
物を捨てることで感じる喪失感や、後悔する可能性がある物については、無理に処分しないのがおすすめです。
焦らずにゆっくりと整理を進めれば、自分にとって必要な物が見えてくるものです。断捨離は「自分にとって心地よい生活をつくるための手段」なので、自分のリズムで無理なく行っていきましょう。
悩んだときは手元に置いておく
「捨てるかどうか迷う物」が出てきた場合には、すぐに決断せずにしばらく手元に置いておくことをおすすめします。
断捨離を進める中で、どうしても捨てるべきか悩んでしまう物が出てくることが多くありますが、無理に捨てようとすると後で後悔したり、不安が増したりすることがあるため、焦らずに一旦保留にするのが安心です。
しばらく保留しておくと、本当に必要かどうかや気持ちの整理がつき、改めて冷静な視点で判断できるでしょう。
断捨離は、あくまでも心の負担を減らすための方法なので、悩むような物については「後でまた考える」ぐらいの柔軟な姿勢が大切です。
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