身辺整理の正しいやり方とは?目的やスムーズに行うためのコツも紹介
終活の一環として行われる身辺整理ですが、やり方をご存知でしょうか?
身の回りのものを断捨離することになるため、時間も体力も必要になることがあり、想像よりも時間がかかり挫折してしまったという方も少なくありません。
一度始めるのであれば、納得できるまで身辺整理を進めたいものです。
本記事では身辺整理の正しいやり方や目的、コツ、注意点などを解説します。
初めて身辺整理をする方も多いと思いますので、本記事を参考にして取り組んでいただければと思います。
この記事を読むための時間:5分
そもそも身辺整理を行う目的とは?
そもそも身辺整理を行う目的は何なのでしょうか。目的を知ることはやり方の理解にもつながります。
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生活環境を快適にするため
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家族への負担を軽減させるため
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今後の人生を考えるきっかけになるため
上記の3つを解説します。
生活環境を快適にするため
身辺整理を行うのは生活環境を快適にするためです。
身辺整理では不要なものを処分していきます。使っていないけど捨てずに置いていた家具や家電などを処分するのに適した機会です。
不要なものを処分することで部屋を広く使えるようになったり、探しものをするのが楽になったり、掃除しやすくなったりとさまざまなメリットがあります。
家族への負担を軽減させるため
身辺整理をしておけば家族への負担も軽くなります。
自分が亡くなった時に遺産相続や形見分けを行いますが、対応するのは残された家族です。少しでも負担を軽減するために生前に必要がないものは処分しておきましょう。
また、自宅が散らかっていると非常に労力がかかりますし、本人の希望通りに遺産相続が行われなくなる可能性もあります。
相続トラブルがきっかけとなり、家族で論争が行われるのは誰も望んでいないはずです。遺族が安心して暮らすために身辺整理を行う必要があります。
今後の人生を考えるきっかけになるため
遺族や自分のために不要なものを処分する作業と考えてしまうかもしれませんが、今後の人生を考えるきっかけにもなります。
家族のことを考えたり、何が必要で何が不要かを考えたりすることで、今後の人生設計が明確になります。
ものを整理するだけではなく、人間関係の整理も行います。死ぬまでにやりたい夢や一生付き合っていきたい人を見つけられるでしょう。
身辺整理の正しいやり方とは?
身辺整理に正しいやり方は存在するわけではありませんが、以下の4つの流れで行うことで、失敗することなくスムーズに身辺整理できるでしょう。
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目標を決める
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整理すべきものを分別する
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エンディングノートを作成する
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不用品を処分する
順番に解説していきます。
①目標を決める
身辺整理を始める前に目標を決めておきましょう。
どれくらいの期間で行うのか、どれくらいの不用品を処分するのか、最初に決めておけば迷うことなく作業を進められます。
どれくらい作業が進んだか把握できるため、モチベーションを保つためにも目標を決めておくのがおすすめです。
②整理すべきものを分別する
目標を決めたら整理すべきものを分別していきましょう。
扱うのは主に以下の3つです。
- 財産
- もの
- 人間関係
必要なもの、不要なものを判断し、不要なものの断捨離を進めていきましょう。
③エンディングノートを作成する
エンディングノートは本人が亡くなった後、親族に意思を伝えるためのノートです。
遺言書のように法的な効力がありませんが、自由に記載できるのがエンディングノートのメリットです。
相続に必要な情報やパスワードなどを記載しておくことで、亡くなってからの作業がスムーズに進められるようになります。
また、エンディングノートは作成したからといって完成することはありません。定期的に更新しましょう。
④不用品を処分する
身辺整理で出た不用品を処分します。
洋服や雑誌、粗大ゴミなどをたくさん処分することになるでしょう。
自治体で処分することもできますが、まとめて不用品を引き取ってもらえる不用品回収業者の利用がおすすめです。
身辺整理をスムーズに行うためのコツとは?
身辺整理をスムーズに行うために、以下の3つのコツを頭に入れて行いましょう。
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期限を決めてから行う
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前向きな気持ちで行う
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完璧に行おうとしない
それぞれ解説します。
期限を決めてから行う
身辺整理は期限を決めてから行いましょう。
期限を決めずに取り組むことも可能ですが、ダラダラと行なってしまい、ゆっくり大掃除をしているのと変わらなくなることもあります。
身辺整理は目的をもって行うことのため、ただの片付けでは意味がありません。
また、期限を決めずに行うことで、面倒になり頓挫してしまうこともあるでしょう。身辺整理を成功させるためにも期限を設定して行いましょう。
前向きな気持ちで行う
身辺整理はあくまで前向きな気持ちで行いましょう。
終活の一部であることから、ネガティブな印象を持つ方もいますが、身辺整理は残りの人生を有意義にするための作業です。
時間も労力もかかり、肉体的な作業となりますが、その分メリットは豊富です。ポジティブな気持ちで作業を進めましょう。
完璧に行おうとしない
身辺整理を行う際は目標を設定すべきと説明しましたが、明確なゴールはありません。そのため、完璧に行おうとする必要はありません。
完璧に行おうとしてしまうと、処分すべきか残すべきかの判断に迷い、思うように手が進まなくなることもあります。
整理に悩むものは一旦放置して進めていきましょう。身辺整理は何度行ってもよいので、一度で完璧に行う必要はありません。
身辺整理のやり方に関する注意点とは?
身辺整理を行う際の注意点を解説します。
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ものを残しすぎないようにする
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重要な書類の取り扱いに注意する
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業者を利用する際は慎重に選ぶ
取り返しのつかないミスにつながることもあるため、これらの3つ確認してから身辺整理を行いましょう。
ものを残しすぎないようにする
ものを残しすぎないように注意して行いましょう。
「捨てるのがもったいない」「思い出が詰まっているから」などの理由で捨てるのを躊躇してしまう方もいるでしょう。
しかし、ものを残しすぎると、身辺整理を行ったのに生活に変化が得られず、人生設計を見直すことにもつながらない場合があります。
家族への負担を減らせるようにも、自分の生活環境を整えるためにも、ものを減らす努力をしましょう。
重要な書類の取り扱いに注意する
重要な書類を扱う場合は十分に注意しましょう。
いらないと思って処分してしまうと、再度入手するのが難しいものもあるため危険です。
身辺整理は残された家族への負担を減らすための作業ですが、逆に手間をかけさせてしまう恐れもあります。
重要な書類はまとめて保管しておきましょう。
業者を利用する際は慎重に選ぶ
身辺整理や遺品整理、生前整理など、終活に関する業務を手伝ってくれる業者はたくさんあります。
業者に協力してもらう場合、自宅に招き入れることになるため、信頼できる業者を選びましょう。
中には悪質な業者も存在し、不当な金額を請求してきたり、盗難されたりという被害もあります。口コミや評判を確認しながら慎重に業者を選びましょう。
また、身辺整理で出た不用品を回収してもらうために、不用品回収業者を利用するのもよいでしょう。
まとめ:身辺整理は正しいやり方で目標を決めて行おう
身辺整理は期限や理想の形を決めてから行うことで成功しやすくなります。
断捨離したり、書類をまとめたり、人間関係を考えたりと、時間を要する作業になります。
ある程度しんどい作業になる覚悟をもって臨みましょう。また、労力がかかりますが、完璧に仕上げようとせず、リラックスした気持ちで行うことをおすすめします。
身辺整理の作業や不用品の処分にお困りでしたらエコトミーをご活用ください。
人手が必要な場合は協力して作業を行いますし、不用品の処分のみのご依頼にも対応できます。気になる方はお問い合わせいただければと思います。