遺品整理で残すものは?遺言書や形見など必ず取っておくものをご紹介
身内が亡くなった時は、相続人や親族で遺品整理を行います。しかし、何を残すべきか、処分するものの基準がわからない人もいるでしょう。そこでこの記事では、遺品整理で必ず残すものをご紹介し、捨てるか迷った時の対処法も解説します。
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遺品整理で必ず残すもの
遺品整理で必ず残すものは、以下の6つです。
- 遺言書・エンディングノート
- 契約関係の書類
- 貴重品類
- 鍵
- 借りているもの
- 形見になるもの
それぞれについて解説します。
遺言書・エンディングノート
遺品整理では、遺言書とエンディングノートは必ず残しましょう。遺言書は法的効力がある公的書類なので、記載してある内容には必ず従わなくてはいけません。エンディングノートは、遺言書と違って法的効力はありませんが、故人の意思により書かれたものなので残しておく必要があります。どちらも遺産相続や形見分けの際に使う場合もあるので、絶対に捨てないようにしましょう。
契約関係の書類
保険の契約書や土地の権利書など、契約関係の書類も必ず取っておきましょう。契約書類は遺産相続に関わる場合が多く、処分してしまうと権利を証明できなくなります。そのため、遺品整理をしていて出てきた重要書類は、何かわからない場合でも取っておくことが大切です。
貴重品類
現金や身分証、クレジットカード、キャッシュカード、通帳、印鑑、年金手帳などの貴重品類も必ず取っておきましょう。身分証や印鑑は死亡後の手続きで使用するため、処分してしまうと手続きに時間がかかります。
また、クレジットカードやキャッシュカード、通帳などは故人の遺産になるため、相続人に引き継ぐ必要があります。処分すると各種手続きに影響するので、貴重品類が出てきた時はまとめて保管しましょう。
鍵
遺品整理で出てきた鍵類は、何に使用するかわからなくても処分してはいけません。職場や貸倉庫の鍵など、返却や解約手続きが必要なものもあり、処分すると紛失手数料がかかってしまいます。また、貸倉庫の場合は、中に入っているものは故人の財産に含まれるため、遺産相続にも影響します。鍵を見つけた場合は処分しないで、何に使うものか調べるようにしましょう。
借りているもの
会社の制服やインターネットのルーターなど、借りているものは処分してはいけません。制服の場合は速やかに返却し、ルーターなどのリース品は解約手続きをする必要があります。万が一処分すると賠償が必要な場合もあるので、故人の持ち物ではない借り物は捨てずにとっておきましょう。
形見になるもの
故人が生前身につけていたものや大事にしていたものなど、形見になるものも残しておきましょう。処分すると二度と手に入らず、後から後悔してしまうこともあります。また、勝手に捨ててしまうと親族間トラブルに発展する可能性もあるので、形見になりそうなものは取っておきましょう。
遺品整理で残すか迷った時にすること
遺品整理で残すか迷った時にすることを、2つご紹介します。
- とりあえず残す
- 親族に相談する
とりあえず残す
遺品整理で残すか迷った時は、とりあえず取っておきましょう。捨てるのは後からでもできるので、迷っている間は残して、必要がなくなってから処分しても遅くありません。捨ててしまうと取り戻すことは不可能なので、一時的にでも保管しましょう。
親族に相談する
遺品を残すか迷った時は、親族に相談するのも大切です。自分自身はいらない・使う予定がないものでも、親族にとっては大事なものや必要なものである可能性があります。また、相談すると遺品整理のアドバイスをもらえる場合もあるので、迷ったら一度相談してみると良いでしょう。
遺品整理では残すべきものを確認してから作業を始めましょう
遺品整理で出てきた遺言書やエンディングノート、貴重品類などは、死亡後の手続きや遺産相続で必要になるため必ずとっておきましょう。また、形見になるものも、捨ててしまうと二度と戻ってくることはないので、大切に保管する必要があります。遺品整理の際は、事前に残すべきものを確認して作業を始めましょう。