遺品をもらう時の注意点!形見はもらっていいのか気をつける点を解説
遺品整理をして出てきた遺品は、もらい手がいなければ思い出のために欲しいという人もいますよね。しかし、遺族ではない場合はもらって良いのか、わからないこともあるでしょう。そこでこの記事では、遺品をもらっても良いのか、もらう時の注意点と断り方を解説します。
この記事を読むための時間:3分
故人の遺品はもらってもいい?
故人の遺品はもらい手がいなければ処分しなくてはいけないので、申し出をすればもらい受けることが可能な場合が多いです。日本では、古くから遺品をもらい受けることで故人を尊ぶという風習があるので、処分するよりも欲しい人がもらう方が良いでしょう。しかし、遺品は基本的には全て相続人の物になるので、もらう時は勝手に持ち出すのではなく必ず許可を取らなくてはいけません。
遺品をもらう時の注意点
遺品をもらう時の注意点を、4つご紹介します。
- 遺産分配が終わった後にする
- 贈与税がかかるか調べる
- 所有に登録や届出が必要か調べる
- 遺品の状態を確かめる
遺産分配が終わった後にする
遺品をもらう時は、遺産分配が終わった後にしましょう。形見としてもらう遺品は、ほとんどが財産的価値のないものばかりなので、遺産分配に関係しないことが多いですが、中には高額な遺品が隠れている場合もあります。価値のある遺品は遺産として相続に影響するものなので、遺産分与が終わってから申し出ましょう。
贈与税がかかるか調べる
相続人以外の人が、110万円以上の遺品をもらい受ける場合は贈与税がかかります。そのため、事前に価値を調べて贈与税がかかるか計算をし、あまりにも税金が高い時は気軽にもらうのは控えた方が良いかもしれません。宝飾品やブランドの古着など、遺品の中には高価なものもあるので、必ず価値を確認しましょう。
所有に登録や届出が必要か調べる
自動車や刀、銃などは、所有する際に届出や登録が必要になります。登録には手数料がかかる場合も多く、万が一申請を忘れると法律違反になる可能性もあるので注意しましょう。また、登録だけでなく所有者の名義変更などの手続きが必要なものもあります。手続きに何が必要か事前に調べておきましょう。
遺品の状態を確かめる
遺品をもらう時は、物の状態をよく確認しましょう。故人が孤独死の場合は、遺品にカビや雑菌がついている可能性があり、そのままでは衛生的にもよくありません。また、家電などは使えると思って持ち帰っても、実は壊れていて動かないなどもあります。そのため、もらい受ける前に状態を確認して、汚れがある時は洗浄するなど適切な対処をしましょう。
いらない遺品を断るのはマナー違反?
相続人から故人の遺品をもらって欲しいと申し出をされた場合は、基本的には遺族の気持ちを組んでもらうのが礼儀です。しかし、管理が難しいものや所有し続けにくいものなら、事情をきちんと説明して受け取りの辞退をするのも仕方ありません。
本来であれば遺品を断るのはマナー違反とされていますが、受け取ってから処分したり雑に保管したりするくらいならば、お断りする方が誠実です。遺品は故人を偲ぶための物なので、所有に困ってしまうのであれば、丁寧にお断りしましょう。
遺品をもらう時は親族にしっかり伝えましょう
遺品をもらうという行為には、故人を尊ぶ・偲ぶという意味合いがあります。親族内でもらい手のない遺品は、相続人以外の人が譲り受けることも可能です。ただし、遺品をもらい受ける時は、トラブルを防ぐためにも遺産分配が終わった後が良いでしょう。事前に贈与税や登録の有無も調べておくと安心です。
また、親族から遺品をもらって欲しいと言われた場合は、基本的には受け取るのが礼儀ですが、事情がある場合は断ってもかまいません。遺品をもらう時は親族にしっかり伝えて、トラブルが起きないようにしましょう。