不用品回収のチラシは危険?目的や優良業者の選び方を解説
自宅のポストに「何でも回収します」「無料回収」などと記載されたチラシが入っていた経験がありませんか。不用品を回収してもらえるのはありがたいですが、無料回収が怪しいと感じる方もいるでしょう。
本記事では、不用品回収のチラシの危険性や、業者の実態、怪しい業者の見極め方などを詳しく紹介します。有料業者の選び方も解説するので、不用品回収の正しい知識をつけて処分しましょう。
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不用品回収のチラシを配る業者は何者?
一概に違法業者と決め付けられませんが、違法に不用品を回収している業者の可能性が高いです。
本来、不用品を処分してもらうにはお金がかかることが多いです。「無料で引き取る」「何でも回収する」と嘘をついて回収しようとしている可能性があります。
優良業者の可能性もありますが、トラブルに巻き込まれるかもしれません。チラシの情報を鵜呑みにして安易に利用するのはおすすめできません。
不用品回収のチラシを配る目的とは?
不用品回収のチラシを配る目的として、主に以下の2点が挙げられます。
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- 不用品回収業者の認知度を上げるため
- 不用品を回収するため
それぞれ解説します。
不用品回収業者の認知度を上げるため
不用品の回収ではなく、認知度を高める目的でポスティングしている場合があります。その場合は、比較的安全な業者の可能性が高いです。
不用品回収業者は地域に密着した業務になることが多く、事業を始めたばかりの業者が宣伝のためにチラシを利用している場合があります。気軽に利用してもらえるように、業者名やホームページのURL、回収品目、料金の目安などが記載されているはずです。
不用品を回収するため
チラシを確認した方がすぐに依頼したくなるような、「無料」「格安」などの言葉を並べることが多いです。
利用すると高額料金を請求されたり、無理やり回収しようとしてきたりするなど、トラブルに巻き込まれる可能性があります。
業者に関する情報が少ない場合、利用後に連絡を取りづらくなるため利用を控えた方がよいでしょう。
不用品回収のチラシを配る怪しい業者の見極め方とは?
不用品回収のチラシに記載されている以下の4点を確認することで、怪しい業者を見極められます。
- 会社名や住所、URLなどが明記されていない
- 連絡先が個人の電話番号
- 不用品の回収品目が不明瞭
- 家電リサイクル法の対象品を無料で回収すると記載している
それぞれ解説します。
会社名や住所、URLなどが明記されていない
悪徳業者は個人で行っている可能性が高いため、会社名や住所を明記できません。また、ホームページを用意しておらず、検索しても出てこない可能性が高いです。
また会社名はあるものの、違法行為を行なっていることがバレないように、会社名を公開していない業者もあります。会社の情報を明記できないということは、やましい行為をしていると捉えられるため、悪徳業者の可能性が高いです。
連絡先が個人の電話番号
固定電話を利用している場合、会社として経営していると判断できます。しかし、個人の電話番号では会社経営しているのか、個人事業主なのかわかりません。
また、何かあったときに逃げやすくするために、固定電話を採用していない場合もあります。
不用品の回収品目が不明瞭
例えば消火器やタイヤなどは特殊な処分方法となるため、不用品回収業者では回収できません。それらをチラシに記載せず「何でも回収できる」と謳うのは、不用品回収の依頼者を見つけるためだと考えられます。
引き取りのため自宅に到着してから「回収できない」と伝え、金目の不用品がないか尋ねられたり、無理やり引き取られたりする可能性があります。依頼する前に、処分が難しいものではないか確認しておきましょう。
家電リサイクル法の対象品を無料で回収すると記載している
家電リサイクル法の対象品は、回収できる業者が自治体によって決められており、回収料金と家電リサイクル料金が発生します。
家電リサイクル法と対象品は以下の4品目です。
- エアコン
- テレビ(ブラウン管、液晶・プラズマ)
- 冷蔵庫・冷凍庫
- 洗濯機・衣類乾燥機
本来回収費用が高くなる家電リサイクル法の対象品を無料で回収すると記載している場合は、悪徳業者の可能性が極めて高いといえるでしょう。
不用品回収のチラシで違法業者に依頼するとどうなる?
不用品回収のチラシから違法業者に依頼してしまうと、どのような末路を辿ることになるのでしょうか。
- 不法投棄される可能性がある
- 不当な金額を請求される恐れがある
- 依頼していないものを強引に回収されることがある
上記の3つについて解説します。
不法投棄される可能性がある
回収したものの、お金にならなかった不用品は不法投棄する違法業者がいます。不法投棄や水質や土壌に悪影響を与えるだけでなく、不法投棄を誘発する可能性もあります。
違法業者に不用品回収を依頼することは、犯罪に加担することになりかねません。
また、自身が不法投棄したわけではなくても、罰則を受ける可能性があるため、信頼できる業者に処分してもらいましょう。
不当な金額を請求される恐れがある
「無料回収」と記載されたチラシから回収を依頼しても、費用を請求される可能性があります。「無料回収」の記載は、依頼主を見つけるための誘い文句です。
処分料や運搬料が必要など、不当な理由で請求されることもあります。高圧的な態度を取られ、引き下がってしまったという事例も少なくありません。
このような被害に遭わないためにも業者選びが重要になります。
依頼していないものを強引に回収されることがある
価値があるものを回収するのを目的として、都合のよいチラシを配っている可能性があります。物色される可能性があるため、業者を不用意に自宅に上げないのが得策です。
また、強引に回収するのではなく、ぼったくりの被害例もあります。
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- 少量の依頼にもかかわらず複数人での訪問
- 理由をつけて自宅に上がろうとする
- 作業が終わっても帰ろうとしない
業者にこのような特徴が見つかった場合は注意しましょう。
不用品回収のチラシから優良業者を選ぶ方法とは?
不用品回収のチラシは、悪徳業者の罠である可能性を考慮しなければなりません。その一方で、宣伝目的でチラシを配る優良業者も存在します。
- 会社名や住所、固定電話番号、責任者などが明記されている業者を選ぶ
- 古物商許可証の番号が記載されている業者を選ぶ
- 見積もりに応じてもらえる業者を選ぶ
- 回収できない品目をチラシに掲載している業者を選ぶ
- 回収だけでなく買取にも対応している業者を選ぶ
有料業者を選ぶための5つの方法を紹介します。
会社名や住所、固定電話番号、責任者などが明記されている業者を選ぶ
会社名や住所、固定電話番号、責任者名が記載されていれば、トラブルがあった際に対応しやすくなります。
悪徳業者は訴えられる可能性があるため、回収後に足跡がつかないように情報を極力出さないようにしています。また、会社名や住所、固定電話がないため、そもそもチラシに情報を明記できない可能性もあります。中には、チラシに会社名や住所が記載されていても、虚偽の記載の可能性もあるため、注意が必要です。
回収だけでなく買取にも対応している業者を選ぶ
不用品回収業者は価値のあるものを買い取ってくれる場合があります。
複数の不用品回収を依頼しても、買い取り依頼できれば金額が相殺され、低価格で対応してもらえる可能性が高くなります。
古物商許可証の番号が記載されている業者を選ぶ
古物商許可証は買い取りを行うために必要になる資格です。古物商許可証の資格がなければ価値のあるものでも買い取ってもらえないため、優良な業者とはいえません。
また、一般家庭から不用品を回収する場合、一般廃棄物収集運搬業許可証も必要になります。
古物商許可を受けた業者には12桁の番号が与えられ、Web上で番号の確認が可能です。正しい番号が記載されていれば業者名とともに表示されます。
古物商許可証の有無は、優良業者は判断するための材料として活用するとよいでしょう。
見積もりに応じてもらえる業者を選ぶ
口頭ではなく、メールのように残る形で見積もりをもらえる業者は優良業者といえるでしょう。
複数の業者から見積もりをとれば、相場を把握できますし、安価で依頼できる業者を見つけやすくなります。見積もりの内訳を確認し、金額に納得できる業者に依頼しましょう。
現物を見て見積もり金額がズレる可能性もあるため、追加料金の有無も確認しておくのがおすすめです。追加料金について明言してくれない業者には注意しておきましょう。
回収できない品目をチラシに掲載している業者を選ぶ
優良な業者は回収できない品目をチラシに掲載しています。家電リサイクル法の対象品や、特別な処分が必要になるものがそれらに当てはまります。
回収できないものを依頼されても、業者は断ることしかできないため、断る手間を省くため予めチラシに記載しています。
逆に、悪徳業者は多くのものを回収することや、依頼者とコンタクトをとることが目的のため、何でも回収できるとチラシに記載していると考えられます。
まとめ:不用品回収のチラシには注意して業者を見定めよう
不用品回収のチラシがポストに投函されていても、一概に悪徳業者と決めつけることはできません。
しかし、不用品回収の悪徳業者の手口として、チラシが使われることが多いのも事実です。
不用品回収のチラシを利用する場合は、本記事で紹介した怪しい業者の特徴に当てはまっていないか確認してから利用しましょう。
エコトミーは東京都を中心に、埼玉県、神奈川県、千葉県での不用品回収に対応しています。無料でお見積り可能ですので、信頼できる不用品回収業者が見つけられない方や、ポストに投函されたチラシが信用できない方は、お気軽にご相談いただけますと幸いです。
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