遺品整理はやばい業者が多い?悪質業者の特徴やトラブルを回避する方法も
身内が亡くなった場合、遺族は遺品整理を行わなければなりません。
故人が生前整理されていて、ある程度片付いている場合もありますが、家の中がもので溢れかえっている場合もあります。遺品整理には時間も労力もかかるため、遺品整理業者を利用するのも一つの手です。
しかし、中にはやばい悪質業者も紛れ込んでおり、トラブルに遭う可能性もあります。
本記事では悪質な業者の特徴やトラブルを回避する方法を解説します。遺品整理業者選びで失敗したくない方の参考になれば幸いです。
この記事を読むための時間:5分
遺品整理はやばい業者が多いといわれる理由とは?
遺品整理で以下のような被害例があるため、やばい業者が多いといわれています。
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- 強引に契約させられる
- 遺品を盗まれる
- 高額請求される
- 買取金額が低い
- 不用品を不法投棄する
5つの事例を解説します。
強引に契約させられる
遺品整理業者は部屋の広さやものの量によって金額が違うため、現場を確認して見積もりを行います。訪問見積もりは無料で依頼できる場合がほとんどです。
しかし、自宅に上がったことにつけ込んで、契約するまで帰らずに長時間待機されたり、脅すように契約させたりする業者もいます。
「今すぐ契約したら割引できる」「今から作業に取り掛かれる」など、契約するために都合のよい条件を出してきます。このような言葉でクロージングしてくる業者は、遺品整理の質が悪く、契約をとることしか考えていない場合が多いです。
遺品を盗まれる
遺品整理の作業中に遺品を盗難する悪質な業者も存在します。
印鑑や通帳、遺言書などを事前に業者に伝えることで探してもらえますが、遺族も存在を知らないへそくりや貴重品が見つけて盗難する可能性があります。
できる限り遺品整理は業者の方と一緒に行いましょう。遺品整理の当日に立ち会えない方は、特に注意して業者を選ばなくてはいけません。
高額請求される
やばい遺品整理業者に依頼すると高額請求される恐れがあります。高額な見積もりを提示された場合は断れば問題ありません。悪質なのは作業後に高額請求されるパターンです。
想定よりも作業量が多くなると、追加料金を請求されることがありますが、優良な業者は丁寧に見積もりを行うため、料金がズレることは少ないです。
安い見積もり金額を提示して契約をとり、作業後に高額請求する悪質な業者も存在するため、契約前に追加料金の有無や条件を確認しておきましょう。
買取金額が低い
やばい業者は価値のある遺品を、相場よりも著しく低い価格で買い取る場合があります。
安く仕入れた品物は高額で転売されるため、依頼者がものの価値を把握していなければ損失につながりかねません。
価値があると判断できるものは事前に確認しておくのも一つの手です。手間がかかりますが、リサイクルショップで査定してもらったり、フリマアプリで出品する方が高く買い取ってもらえることもあるため頭に入れておきましょう。
不用品を不法投棄する
やばい遺品整理業者は回収した不用品を正しく処分せず、不法投棄することもあります。
不法投棄された不用品から依頼者の情報が特定された場合、不法投棄した業者ではなく依頼者が疑われてしまいます。
罪を着せられないように、信頼できる遺品整理業者を選ばなければなりません。
遺品整理は一般廃棄物の収集になるため、一般廃棄物収集運搬業の資格が必要です。資格を取得しているか確認してから契約しましょう。
やばい遺品整理業者の特徴とは?
やばい遺品整理業者の特徴を5つ紹介します。
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口コミ評価が低い
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相場よりも極端に低い見積もり額を提示している
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会社の情報が少ない
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必要な資格を取得していない
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見積もりや問い合わせ時の対応が悪い
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遺品整理は頻繁に行うことではないため、知識の少ない方も多いです。上記に当てはまる業者を避けることで優良な業者を見つけられるでしょう。
口コミ評価が低い
遺品整理業者の口コミサイトやGoogleマップの口コミを必ず確認しましょう。口コミには辛口な書き込みが寄せられるため、信ぴょう性が高いです。
自社サイトにお客様からの声を掲載している業者もありますが、都合の悪い内容は掲載しないため、第三者が記載する口コミの方が忖度のない意見といえるでしょう。
ただし、口コミを記載してくれたお客様に割引を促す業者も存在しており、口コミ評価が捏造されていることもあります。一切低評価がなく、よい評価しか記載されていない不自然な口コミが大量に見つかった場合、口コミが操作されている可能性を疑うべきです。
相場よりも極端に低い見積もり額を提示している
遺品整理の知識がなければ、できるだけ安い業者に依頼したいと考えるでしょう。相場よりも極端に安い業者はやばい業者の可能性があるため、すぐに契約してはいけません。
極端に安い見積もりを提示するのは、契約を獲得するためです。
作業後に追加料金を請求する悪質な業者の手口として頻繁に使われています。複数の見積もりをとって相場を把握してから業者を契約しましょう。
会社の情報が少ない
やばい業者は悪事が明るみに出ないように、会社の情報を出しません。ホームページに記載している情報が少ないだけでなく、ホームページが見つからない場合もあります。
優良な業者であれば、実績が充実しているため掲載できる内容も豊富です。また、ホームページを閲覧してから問い合わせる利用者も多いため、優良な業者はクオリティの高いホームページを用意しています。
必要な資格を取得していない
遺品整理で不用品を回収する場合は一般廃棄物収集運搬業の資格、さらに不用品の買取を行う場合は古物商許可が必要になります。
これらの資格を取得している業者はホームページに掲載しているため、取得が確認できる業者に依頼しましょう。
また、一般財団法人遺品整理士認定協会が発行している遺品整理士という資格があります。遺品整理士の資格を取得していなくても遺品整理の業務は可能ですが、遺品整理の専門家として高い知識を持っている証明になります。
遺品整理士が在籍している業者に依頼することで、質の高いサービスに期待できるでしょう。
見積もりや問い合わせ時の対応が悪い
遺品整理は決して安価ではありませんが、契約までの業者とのやり取りは多くありません。想像と違った結果になるかもしれないため、契約までに以下を確認しておきましょう。
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電話やメールのやり取りは丁寧か
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見積もりは明瞭か
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質問に対してハッキリ返答をもらえるか
受付担当者と作業員が別人であることは多いですが、気持ちよくやりとりできれば従業員の教育が行き届いていると考えられます。
やばい遺品整理業者とのトラブルを回避する方法とは?
やばい遺品整理業者とのトラブルに巻き込まれないように回避するのが得策です。特に女性や高齢の方はトラブルから解放されたい気持ちから、食い下がってしまうこともあります。
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見積もりを書面でもらう
- 訪問見積もりに対応している業者を選ぶ
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複数業者から相見積もりする
- 追加料金やキャンセル料金を事前に確認する
- 遺品整理士が在籍していることを確認する
上記の5つを確認し、優良な遺品整理業者に依頼しましょう。
見積もりを書面でもらう
悪質な遺品整理業者は見積もりを書面で発行することを嫌い、口頭で伝えることが多いです。
高額請求された場合、見積もりが証拠として利用できるため、残る形で持っておきましょう。書面での見積もりに応じてくれない業者との契約は控えるのが得策です。
訪問見積もりに対応している業者を選ぶ
訪問見積もりに対応していれば現場を確認してもらえるため、正確な見積もりを提出してもらえます。
追加料金が発生したとしても、高額な請求になる可能性は低いです。
現場を確認せずに見積もりを提出する業者は、追加料金の徴収を前提に考えている可能性があるため注意しましょう。
複数業者から相見積もりする
複数業者から相見積もりすることで、料金相場が知れるだけでなく、業者の特徴や対応の違いを理解できます。
親切な業者が見積もり時にわからないことを丁寧に教えてくれたという例もあります。
悪質な業者は契約を急かす場合もありますが、相見積もりを理由に断れるため、相見積もりにはさまざまなメリットがあります。
追加料金やキャンセル料金を事前に確認する
追加料金やキャンセル料金の仕組みは業者ごとに違います。追加料金が発生する条件やキャンセル料金がかかるタイミングを事前に確認しておけば、トラブルを回避しやすくなるでしょう。
当日や前日にキャンセルを伝えるとキャンセル料金を取られることが多いですが、優良な業者ほどキャンセル料金に寛容な傾向があります。
遺品整理士が在籍していることを確認する
遺品整理士の資格を取得するのは、遺品整理の正しい知識を身に付けたい方や、お客様に安心して依頼してもらいたいと考えている方が多いです。
しかし遺品整理士の資格を取得するには、一般財団法人遺品整理士認定協会が主催する講義を2ヶ月受講しなければなりません。
取りやすい資格ではありますが、資格がなくても業務できるため取得していない業者もいます。手っ取り早く稼ごうと考えている悪徳業者が、2ヶ月もの労力をかけるとは考えにくいため、資格を取得している業者は信頼できます。
やばい遺品整理業者の被害に遭った場合どうすればいい?
やばい遺品整理業者の被害に遭ってしまった場合は、以下の対応をとりましょう。
- 消費者センターに連絡する
- 警察に電話する
消費者センターに連絡する
消費者センターは消費者被害を受けた際に利用できる地方自治体の機関です。
被害を受けた後のアドバイスをもらえますし、今後同じような被害者を減らすためにも有益となります。
業者に対して、消費者センターに連絡すると悪徳業者に伝えるだけでも効果があるため、頭に入れておきましょう。
警察に電話する
最終手段として警察に電話するのも手です。自宅に来た業者が帰ってくれない場合や、威圧的な態度を取られた場合は、我慢せずに早い段階で通報しましょう。
まとめ:やばい遺品整理業者の被害に遭わないように注意しよう
優良な遺品整理業者の方が多いものの、悪質な業者が存在するのも事実です。
悪徳業者は都合のよい条件を提示してきますが、契約するための手口でしかないため注意が必要になります。
万が一トラブルに巻き込まれた場合は、相手に従おうとせず、落ち着いて対処しましょう。
エコトミーでは、遺品整理士、遺品整理アドバイザーの資格を保有しており、専門的なスキルを用いて遺品整理業務を行います。初めての業者選びで不安な方はお気軽に無料見積もりをご活用くださいませ。
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