遺品整理で出た不用品はリサイクルできる?処分方法について解説
遺品整理を行う際、手元に残す物を仕分けた後には、日用品・家具・家電など大量の不用品を処分しなければなりません。
最も簡単な処分方法はゴミとして排出することですが、リサイクルを意識した遺品整理を行うことで、処分費用を抑え、ゴミの削減や環境保護にも役立ちます。
ここでは遺品整理時のリサイクル方法を品物別にまとめました。効率的に遺品をリサイクルするための参考にしてください。
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遺品整理で出た物はリサイクルできる
遺品整理では、故人が遺したさまざまな物品を整理します。しかし中にはまだ使用できるものも多く、リサイクルすれば資源の有効利用や環境保護につながるでしょう。リサイクルできる物は主に以下の5つです。
- 衣類・バッグ・靴
- 小型家電
- 漫画・雑誌・本・CD
- スマートフォン、パソコン
- 家具
ここでは遺品整理で出てきた物品のリサイクル方法について、具体的に見ていきましょう。
衣類・バッグ・靴
衣類やバッグ、靴は、日常生活の中で必需品として使われるため、遺品整理でも多く見つかるアイテムの1つです。
リサイクルすることで新たな価値を生み出せる可能性が高いでしょう。特に状態が良いものやブランド品は、リサイクルショップで高価買取されることが多いです。
買取店では、まだ使用可能な衣類やバッグや靴を販売が販売され、新しい持ち主に再び使われます。
またフリマアプリやネットオークションに出してみてもよいでしょう。特に珍しいデザインやブランド品は高値で取引される可能性があります。
さらにNPO法人や福祉施設への寄付も検討してもよいでしょう。寄付された衣類や靴は、必要としている人々に無料で提供されるため、手軽に社会貢献したい人にもおすすめ。
他にも市区町村が設置している衣類の資源回収ボックスを利用することも可能です。回収ボックスへ入れられた衣類は、再生繊維として再利用されます。
小型家電
小型家電も遺品整理たくさん出てきます。小型家電は正しく処分しないと漏電や出火の危険があるため注意しましょう。特にリチウムイオン電池はエネルギー密度が高いため、過充電や過放電、誤った使用方法により、発熱・破裂・発火といった火災のリスクがあります。
そのため自治体によっては、小型家電の回収サービスを行っている場合があります。指定された日に回収場所に持ち込めば、専門業者によって安全に回収処分が可能です。
また、家電量販店では小型家電の回収サービスを提供していることも。回収ボックスなら、入れるだけで処分できるため安心です。間違っても一般ゴミと一緒に捨ててしまわないよう注意してください。
漫画・雑誌・本・CD
漫画や雑誌、本、CDなどのメディア類も、リサイクルが可能なアイテムです。一番手軽な処分方法は古本屋への持ち込みでしょう。
古本屋なら、本やCDを読みたい人や聴きたい人に渡ることができます。特に人気のある本や希少価値のあるCDは、高価買取されることもあります。
さらに、地域の図書館やコミュニティセンターに寄付するという方法も検討してみましょう。寄付によって多くの人が無料で本やCDを楽しめ、地域のコミュニティにも役立ちます。
スマートフォン、パソコン
スマートフォンやパソコンは、慎重に取り扱いたいアイテムです。中には個人情報やデジタル遺品が含まれる可能性が高いため、慎重な処分を検討しましょう。
またパソコンやスマホなど電子機器には貴重な金属や素材が含まれており、適切にリサイクルすることで資源の有効利用が可能です。専門業者に依頼することで、データ消去も含めた安心なリサイクルが可能です。
家具
家具は遺品整理でも大量に手放す物の1つです。状態が良い家具は、リサイクルショップに売ったり、知人に譲るとよいでしょう。特にアンティーク家具やデザイナーズ家具は、高価での買取も期待できます。
リサイクルされた遺品はどこへ行く?
遺品整理で出てきた不用品は、リサイクルショップや不用品回収業者によって回収・処理がされます。
回収された物品は、再販・海外でのリユース・解体して資源として再利用されるなど、さまざまな形で新たな価値を持つことになります。それぞれの行き先について詳しく見ていきましょう。
リサイクルショップなどで再販される
リサイクルショップに引き取られた遺品は、適正価格で再販されます。購入されれば、使用可能な物品が、新しい持ち主のもとで再び役立つでしょう。
例えば衣類やバッグ・家具・小型家電などが売られています。リサイクルショップでは、状態の良い商品をクリーニングやメンテナンスを施してから店頭に並べるため、購入者は安心して利用することができる仕組みです。
再販の仕組みを活用すれば、物品が無駄にならず、新しい価値を生み出し続けられます。
海外でリユースされる
リサイクルショップや不用品回収業者によって引き取られた物品の一部は、国内だけでなく海外でもリユースされます。
特に衣類や靴、バッグ、家電製品などは、発展途上国や需要の高い地域で再利用されることが多いです。世界中に送られた不用品は、現地のマーケットやチャリティ団体を通じて、新しい持ち主に渡ります。
国際的なリユースの取り組みは、資源の有効活用になるとともに、経済的に困難な状況にある人々の生活を支える重要な役割を果たしているのです。海外でリユースされれば、不用品も長く利用されるため環境にも優しい処分方法でしょう。
解体されて資源になる
リサイクルされた遺品の中には、再販やリユースが難しいものもあります。再利用が難しい物は解体され、資源として再利用されるケースがほとんどです。
特に金属製品や電子機器などは、解体して貴重な金属や素材を取り出せることも。例えば古いパソコンやスマートフォンからは、金属やレアメタルといった希少資源が回収され、新たな製品の原料として再利用されます。
またプラスチック製品はリサイクルされて新たなプラスチック製品の原料として使用可能です。資源リサイクルの取り組みにより、限りある資源を有効に活用し、環境保護に貢献できます。
遺品を上手にリサイクルする方法
遺品を整理する際、思い出の品々を無駄にすることなく有効に活用するためには、リサイクルを上手に行うことが大切です。ここでは、遺品を効率的にリサイクルする方法について、5つの方法を見ていきましょう。
リサイクルショップへ売る
リサイクルショップに遺品を持ち込むことは、手軽で確実なリサイクル方法の一つです。以下の流れに沿って利用しましょう。
- 事前のリサーチ…近くのリサイクルショップがどのようなアイテムを取り扱っているかを調べます。特に専門店(家具、衣類、家電など)に持ち込むと良いでしょう。
- 査定を受ける…持ち込んだアイテムの査定を受け、価値を確認します。査定は無料の場合が多いので、複数のショップで比較するのも一つの方法です。
リサイクルショップへ持ち込む際は、季節に合ったアイテムを売ると、高値で買い取ってもらいやすいでしょう。例えば夏物の衣類は春先に、冬物は秋に売るのがコツです。
フリマアプリやオークションを利用する
フリマアプリやネットオークションを利用すると、より高い価格で遺品を売ることができる場合があります。以下の手順で行っていきましょう。
出品前の準備
出品する商品をきれいにし、写真を撮りましょう。写真は5枚以上用意するのがおすすめ。さまざまな角度から撮ることで、購入者に状態をわかりやすく伝えます。
わかりやすい説明を記載する
商品説明には、サイズやブランド・使用頻度・傷・汚れなどを詳しく書きます。特に傷や汚れは画像でも掲載し、購入者とのトラブルを防ぎましょう。
価格を設定する
同じような商品がどのくらいの価格で取引されているかを調べ、相場を把握したうえで価格を決定します。価格設定が高すぎると売れ残ることがあるため注意しましょう。
購入されたら発送する
出品中は質問には素早く対応し、迅速な発送を心掛けましょう。素早い対応は購入者の満足度が高まり、よい評価を得やすくなります。
寄付をする
寄付で、まだ使える遺品を必要としている人々に譲る方法も検討してみましょう。寄付は以下の方法で行えます。
NPO法人やチャリティ団体
衣類、靴、日用品などを受け付けている団体があります。インターネットで検索し、近くの団体を見つけて連絡すると良いでしょう。
地域の福祉施設
老人ホームや児童施設などで、不用品を受け取ってくれる場合があります。事前に施設に連絡し、受け入れ可能か確認することが重要です。
海外支援団体
発展途上国への支援を行っている団体に寄付することで、遠くの地で有効活用されることがあります。不用品が現地で新たな価値を生み出すことができます。
不用品回収業者へ依頼する
大量の遺品があり、自分で処理するのが難しい場合は、不用品回収業者に依頼するのも一つの方法です。
不用品回収業者は独自のパイプラインを持っているケースも多く、遺品を適切に回収や処分・リユースしてくれるでしょう。また買取を行っている業者を選べば、ちょっとしたお小遣いにもなります。
不用品回収業者にリサイクルを依頼するときの注意点
遺品整理や不用品の処分を不用品回収業者に依頼する際には、いくつかの注意点があります。以下のポイントを押さえておけば、トラブルを避けながら、スムーズにリサイクルを進めることができるでしょう。
- 3社以上から見積もりを取る
- 会社の評判を確認する
- 許認可・資格を保有している業者かどうか確認する
- リサイクル買取業者は遺品整理の処分ができない
ここでは具体的な注意点について説明します。
3社以上から見積もりを取る
不用品回収業者を選ぶ際には、少なくとも3社以上から見積もりを取りましょう。見積もりを取ることで、各社のサービス内容や料金を比較することができ、業者を選びやすくなります。
相見積もりを取る際は、複数の業者に連絡を取り、現地調査を依頼しましょう。見積もりは電話のみではなく、可能な限り出張見積もりが正確です。
また見積もりの際には、追加費用が発生する可能性についても確認しておくと安心です。業者によっては、回収する物品の種類や量に応じて料金が変動する場合があるため、詳細な見積もりを依頼してください。
会社の評判を確認する
不用品回収業者を選ぶ際には、会社の評判を確認しましょう。インターネットの口コミサイトやレビューをチェックすれば、業者が信頼できるかどうかを判断する材料になります。
評判の良い業者は、丁寧な対応や迅速な作業が評価されていることが多く、安心して依頼することができるでしょう。
また友人や家族に経験者がいれば、直接の紹介してもらうのがおすすめ。口コミやレビューを参考にする際には、低評価のコメントにも注目し、どのような問題があったのかも知っておきましょう。
許認可・資格を保有している業者かどうか確認する
不用品回収業者に依頼する前に、その業者が適切な許認可や資格を保有しているかを確認すするとよいでしょう。適切な許認可を持っている業者は、法令を遵守して業務を行っているため、安心して依頼することができます。
具体的には以下の許可があります。
- 一般廃棄物収集運搬業許可
- 産業廃棄物収集運搬業許可
許可を持っていない業者は、違法に廃棄物を処理するリスクがあり、のちに法的なトラブルに巻き込まれる可能性があります。業者のウェブサイトや見積もりの際に、許認可の情報を確認することが大切です。
リサイクル買取業者は遺品整理の処分ができない
リサイクル買取業者と不用品回収業者は、その役割やサービス内容が異なるため、混同しないように注意が必要です。
リサイクル買取業者は、主に価値のある物品を買い取ることを目的としているため、遺品整理や不要品の処分を全部まとめて行うことはできません。
そのため不用品処分も依頼したいなら、不用品回収業者や遺品整理業者を選びましょう。不用品の処分やリサイクルを総合的にサポートしてくれるため、遺品整理の際にはこちらを利用する方が適しています。
ただし価値のある物品については、専門知識のある質屋やリサイクル買取業者に査定を依頼し、別途買い取ってもらうことも可能です。
まとめ
限りある地球の資源をいかに有効活用するかは、取り組むべき課題です。遺品整理においても、リサイクルを意識した整理を心掛けましょう。
安心して遺品整理を任せるためには、豊富な知識と実績を持った優良な企業を選ぶことが欠かせません。「なるべくゴミにしない」という考えがあるなら、エコトミーにご相談ください!
故人やご遺族の気持ちに配慮し、リサイクル・リユースを意識しながら遺品整理を行う方法をご提案いたします。見積もり・相談無料。お気軽にお問い合わせください。
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