実家の遺品整理は誰がやる?トラブルを避けながらスムーズに片付けよう
故人の実家の片付けや遺品整理は、相続のために欠かせない作業です。遺品整理を怠ると後々大変なトラブルに見舞われる可能性がありるため、避けられません。
しかし「親の遺品整理ってどうやってやるの?」と悩んでいる人も多いのではないでしょうか。今回は、実家の遺品整理の進め方について詳しく説明していきます。
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亡くなった親の遺品整理と片付けは誰がする?
親が亡くなると、遺族にはさまざまな手続きや作業が待ち受けています。その中でも特に大変なのが遺品整理と片付けです。
遺品整理は、思い出の品々を整理しながら進めるため、精神的にも肉体的にも負担が大きい作業といえあす。ここでは実際に遺品整理を誰が行うのか、主な方法とそれぞれの特徴を見ていきましょう。
相続人
一般的に、亡くなった親の遺品整理を最初に担うのは相続人です。相続人とは、法的に親の財産を受け継ぐ権利を持つ人々を指します。
通常、配偶者や子供が相続人となりますが、親が遺言を残している場合、その内容によって相続人が異なることもあります。
相続人が遺品整理を行う最大のメリットは、故人の意向を尊重しながら進められることです。親が大切にしていた物や、家族にとって思い出深い品々をしっかり確認しながら整理できるためです。
しかし相続人が自ら遺品整理を行うには多大な労力と時間がかかります。特に仕事や家庭の事情で忙しい人にとっては、遺品整理のためにまとまった時間を確保するのが難しいでしょう。
さらに、感情的な負担も大きく、遺品を整理する過程で深い悲しみに直面することも少なくありません。
友人・知人
親の遺品整理を相続人だけで行うのが難しい場合、友人や知人に手伝ってもらう方法もあります。
親の生前から親しくしていた友人や知人であれば、故人の思い出を共有しながら整理を進められるでしょう。友人の手助けを借りれば、相続人の負担も軽減できます。
友人や知人と思い出話をしながら作業を進めれば、故人を偲ぶ時間が増え、整理の過程が少し和らぐでしょう。ただし故人のプライバシーに関わる品物が出てくることもあるため、その点をどこまでオープンにするかについて慎重に考える必要があります。
遺品整理業者
近年では、プロの遺品整理業者に依頼するケースも増えています。遺品整理業者は、専門的な知識と経験を持って遺品の整理を行うプロです。そのため迅速かつ効率的に遺品整理を進められるでしょう。
遺品整理業者における最大のメリットは、短時間で作業が終わる点です。特に遺品の量が多い場合や、遠方に住んでいて頻繁に現地に行けない場合には、業者のサービスが重宝するでしょう。
業者は遺品の分類や処分方法に関しても熟知しているため、適切な方法で整理を進めてくれます。
実家の片付け・遺品整理が進まない時は?
実家の片付けや遺品整理は、物理的にも精神的にも大変な作業です。遺品には思い出が詰まっており、判断は簡単ではありません。ここでは片付けや遺品整理が進まない時の対策として、以下の方法を紹介します。
- スケジュールを立てて計画的に行う
- 家族や親せきを集める
- 専門業者に依頼する
実家の片付けや遺品整理は、思い出と向き合う大切な作業です。スケジュールを立てて計画的に進めること、家族や親せきと協力して進めること、そして必要に応じて専門業者に依頼するのがおすすめ。自分に合った方法で無理なく進めれば、スムーズに終えられるでしょう。
スケジュールを立てて計画的に行う
まず、遺品整理や片付けを効率的に進めるためには、しっかりとしたスケジュールを立てましょう。計画を立てずに始めると、どこから手を付けていいか分からず、作業が停滞しがちです。以下の手順を参考にスケジュールを組み立てましょう。
全体像を把握する
まず実家全体の状況を確認し、どの部屋にどれくらいの遺品があるかを確認します。作業に入る前の段階で、大まかに作業の優先順位を決めておくと良いでしょう。
具体的な作業日を設定する
片付けに必要な時間を見積もり、実際の作業日をカレンダーに書き込みます。1日で終わらせようとせず、複数日に分けて少しずつ進めると負担になりません。
目標を設定する
各作業日に具体的な目標を設定します。例えば「今日はリビングルームの棚を整理する」「次回は寝室のクローゼットを片付ける」など、小さな目標に分けましょう。達成感を得ながら進められますよ。
チェックリストを作成する
作業ごとのチェックリストを作成し、完了した項目をチェックしていくと進行具合を把握しやすくなります。また何を処分し、何を残すかの基準も事前に決めておくと判断がスムーズです。
家族や親せきを集める
実家の片付けや遺品整理は、一人で抱え込むよりも家族や親せきと一緒に行うとよいでしょう。思い出を共有しながら進められるため、精神的な負担も軽減されます。家族で話し合いながら進めることで、より深い絆を感じることができるでしょう。
専門業者に依頼する
遺品整理や片付けがどうしても進まない場合、専門業者への依頼を検討しましょう。専門業者は、遺品整理のプロであり、手早く作業を進めてくれます。専門業者に依頼する際は、以下の手順を参考にしてください。
信頼できる業者を選ぶ
まずは業者選びから始めましょう。インターネットの口コミや評価を確認し、信頼性の高そうな業者をピックアップします。複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較しながら検討しましょう。
事前に相談する
業者に依頼する前に、作業範囲について相談します。もし探してほしい遺品や作業にあたり注意してほしい点があれば伝えましょう。業者としても、指示が具体的だと動きやすくなります。
買取サービスの活用
遺品の中には、価値のあるものが含まれています。遺品整理業者は、買取サービスも行っているため、いらない物は買い取ってもらいましょう。
実家の片付けと遺品整理の手順
遺品整理は、親の思い出や財産を整理する大切な作業です。実家の片付けをスムーズに進めるためにも、まずは計画を立てましょう。ここでは進め方のコツについて解説します。
貴重品を捜索する
遺品整理を始めるは、まず貴重品の捜索から始めましょう。貴重品とは、例えば以下のものです。
- 現金や通帳
- 株券
- 保険証券
- 金融関連の書類
- 宝石
- 貴金属類
- 重要な契約書
- 遺言書
- エンディングノート
貴重品は相続手続きに必要なものも多いため、特に注意して探しましょう。またエンディングノートには故人の希望が書いてあるケースがほとんどです。見つけたら、まず内容を確認しましょう。
また貴重品を探す際のポイントは以下の通りです。
- 現金・通帳・証券:…見逃しやすい場所や、普段使わない引き出しや箱の中を丁寧に確認しましょう。
- 貴金属・宝石類:… 装飾品やアクセサリーケース、隠し場所として使われることの多い引き出しや棚の奥をチェックします。
- 重要書類:…契約書や遺言書などはファイルや書類ケースにまとめられていることが多いため、書類棚やデスクの中をメインに確認します。
入り口から片付け始める
貴重品の捜索が終わったら、次は家の入り口から片付けを始めましょう。入り口から始めれば、作業スペースを確保し、効率的に作業が進みます。
まずは玄関にある 靴や傘、コートなどの整理を行います。不要なものはこの段階で処分し、必要なものは保管場所を決めて整理します。
その後 廊下にある収納スペースや棚の中身を確認し、不要なものを処分しつつ、必要なものを残すようにしましょう。
部屋の奥から片付けていく
入り口から片付けが進んだら、次は部屋の奥から順番に片付けていきます。奥から手前に向かって進めれば、スペースが徐々に広がるため、作業を進めやすいでしょう。各部屋を片付ける際は、以下のポイントをチェックしてください。
- リビングルーム:…大きな家具や電化製品は早い段階で外に出してしまいましょう。また家具の中に貴重品が隠されていることもあるため、念入りに確認します。
- 寝室:… クローゼットや引き出しの中を整理し、衣類や寝具を仕分けます。不要な衣類はリサイクルや寄付を検討し、必要なもののみ残しましょう。
- キッチン:…食器や調理器具、食品の整理を行います。使用期限が過ぎた食品や、使わない調理器具は思い切って処分します。
不用品をまとめる
部屋ごとの整理が進んだら、次は不用品をまとめます。不用品は、再利用可能なものと処分するものに分けておくとよいでしょう。
分別が終ったら、いらないものを処分します。遺品整理で出たゴミは、分別をして捨てましょう。
実家の片付けや遺品整理をする際のポイント
実家の片付けや遺品整理は、感情的な負担だけではく、膨大な作業量をこなさなければなりません。効率的に進めるためも、ここでのポイントを押さえてくださいね。
- 遺品は勝手に捨てない
- 期間を決めて作業をする
- 必要ない物は思い切って処分する
- 作業はなるべく日中に行う
- 事故やケガ防止のため遺品整理業者に依頼する
ポイントを参考に、スムーズで安全な遺品整理を目指しましょう。
遺品は勝手に捨てない
遺品は勝手に処分してはいけません。そのため遺品や思い出の品については、家族全員で話し合い、処分するかどうかを決定します。これにより、後々のトラブルを防げるでしょう。
例えば写真や手紙、日記などの思い出の品は一度手放すと二度と手に入りません。そのため取り扱いは慎重にしましょう。
また遺言書がある場合は、その内容に従って遺品を整理します。故人の意向を尊重することで、遺族間でもトラブルが起こりにくくなりますよ。
期間を決めて作業をする
遺品整理は、いつまでもダラダラと続けるのではなく、期間を決めて行うと早く終わります。まずは全体の作業計画を立て、各作業に必要な時間を見積もってみましょう。紙に書き出すと、視覚的にも分かりやすくなりますよ。
長期間にわたる作業は疲労を招くため、適度に休憩を取りながら進めましょう。無理のないスケジュールを組むことが大切です。
必要ない物は思い切って処分する
遺品整理を進めるうえで、必要ない物を思い切って処分することがポイントです。迷っていると作業が進まないため、必要ないものは手放しましょう。
処分に悩んだら、 処分する基準を事前に決めておきます。例えば、「1年以上使っていない物は処分する」など、具体的なルールを設定すると判断しやすくなるでしょう。
作業はなるべく日中に行う
遺品整理の作業は、なるべく日中に行うとよいでしょう。明るい時間帯に作業をすれば、周りも見やすく、安全な作業ができます。
ただし夜間の作業は近隣に迷惑をかける可能性があるため、特に騒音には注意して進めましょう。難しければ、事故やケガ防止のため遺品整理業者への依頼を検討しましょう。
遺品整理業者は、専門知識や経験を持っており、安全に作業を進めてくれます。特に大規模な遺品整理や重い家具の移動が必要な場合には、サポートを依頼してみましょう。
実家の遺品整理は一人で悩まず、プロに相談しよう!
遺品整理は人生で何度も経験するものではありません。しかし遺品整理は相続問題とも関わり、トラブルの原因にもなり得る大変な作業です。まずは遺族で話し合いながら悔いの残らない遺品整理を行いましょう。
もし「遺品整理が思ったように進まない!」といった不安がある人は、エコトミーへご相談ください。また遺品整理を始めたものの、何から始めていいかわからない場合もご安心ください。
当社には様な状況に対応してきたスタッフが揃っています。お気軽にお問い合わせください。