遺品整理は遠方に住んでいても可能?手順やポイントを解説
遺品整理は残された遺族にとって精神的にも肉体的にも負担となる作業です。特に遠方に住んでいると対応が難しくなります。
1人で簡単に終わらせられる作業ではなく、かといって安易に業者に依頼することもできないため、対応に迷っている方も多いことでしょう。
本記事では、遠方の遺品整理の対応方法や、遠方から遺品整理を業者に依頼する手順やポイントを解説します。
安心して遺品整理を進められるように参考にしていただければと思います。
この記事を読むための時間:5分
遺品整理は遠方に住んでいても可能?
結論からお伝えすると、遺品整理は遠方に住んでいても可能です。以下のいずれかの方法で行うことをおすすめします。
- 親族が集まるタイミングで行う
- 連休を利用して行う
- 遺品整理業者を活用する
それぞれ解説します。
親族が集まるタイミングで行う
遠方の遺品整理は親族が集まるタイミングで行うのがおすすめです。
親族の間で遺品整理の進め方が正しく共有されていなければトラブルになる可能性があります。また、遺品整理で行う作業は多岐に渡るため、1人で行うと人手不足も懸念されます。
親族が集まるタイミングで遺品整理を行えば、トラブルになりにくく、人手不足への対策も可能です。作業中に何かあればすぐに情報を共有できるため、整理も円滑に進められるでしょう。
例えば、葬儀や四十九日、さらに遅いタイミングだと一周忌などが、親族が集まりやすいタイミングになります。
連休を利用して行う
遠方での遺品整理を行う場合、連休を利用して行うのがおすすめです。
遺品整理はゴミや不用品の処分だけでなく、各種手続きや相続など、さまざまな作業が必要になります。
一軒家で荷物が多ければ時間がかかりますし、賃貸であれば解約手続きや原状回復などの作業も行わなくてはなりません。人手が少なければ1日で終わらせられないこともあります。
遠方の場合、期間内に作業を終わらせられなければ再度現地に向かうことになり、交通費も余分にかかってしまいますが、連休中に行えば余裕を持って作業できるでしょう。
遺品整理業者を活用する
親族が集まるタイミングがない、連休に遠方まで出向くことができないという方もいるでしょう。その場合は、遺品整理業者を活用するのが最も効率的です。
現地の遺品整理業者に依頼することで、現場に向かうことなく遺品整理してもらうことができます。
ただし、遠方から依頼すると立ち合いができないため、立ち合いなしで対応してもらえる業者を選ばなければなりません。
鍵を渡せば遺品整理を一任できますが、悪質な業者に依頼してしまうと遺品や現金を盗まれる恐れもあります。そのため、信頼できる業者を慎重に選びましょう。
遠方から遺品整理を業者に依頼する手順とは?
遠方から遺品整理を業者に依頼する手順は以下の流れになります。遠方からの依頼では立ち合いがないため、一般的な遺品整理業者への依頼は異なる点も多いです。
-
遺品整理業者を探して問い合わせる
-
鍵を郵送し現地で見積もりしてもらう
-
打ち合わせして契約する
-
遺品整理を行う
-
完了を確認し支払いする
-
遺品を郵送してもらう
それぞれ解説します。
遺品整理業者を探して問い合わせる
まずは遺品整理業者を探しましょう。
すべての遺品整理業者が立ち合いなしでの作業に対応しているわけではありません。そのため、遠方から依頼する場合は、立ち合いなしで依頼できる業者を探す必要があります。
また、遠方からの依頼では直接相手と対面することがないため、優良な業者を選ばなければなりません。
鍵を郵送し現地で見積もりしてもらう
問い合わせが完了したら見積もりを行います。
遺品整理の見積もりは部屋の広さや荷物の量によって変動するため、現場での見積もりが一般的です。
鍵を業者に郵送し、現地で部屋の状況を確認してもらい見積もりしてもらいます。
打ち合わせして契約する
見積もりが完了し依頼を決定する際、打ち合わせをしてから契約という流れになります。
打ち合わせでは日程や探してもらいたいもの、残してもらいたいものなど、こちらからの要望を伝えます。
現地で直接伝えられないため、打ち合わせは非常に重要です。必要に応じてビデオ通話を活用しながら、お互いに齟齬がないようにやりとりしましょう。
打ち合わせが完了したら、無事契約完了となります。
遺品整理を行う
作業当日、遺品整理を行います。
当日に本人が行うことはないため、作業完了の報告を待つのみです。
完了を確認し支払いする
作業が完了したら完了報告をもらいます。
現場に向かえないため、部屋の状態や探してもらっていたものの写真、動画を送ってもらい確認します。高齢の方の自宅を整理する場合、金銭が見つかることも少なくありません。
すべて確認できたら支払いを行います。遠方の場合は振り込みでの支払いになることがほとんどです。
遺品を郵送してもらう
遺品整理が終わったら遺品を持ち帰りますが、立ち合いを行わなければ遺品をその場で受け取れません。そのため遺品は郵送してもらうことになります。
遺品の受け取りが完了したら、遺品整理の全行程が終了となります。
また、預けていた鍵も郵送で返却してもらいます。
遠方から遺品整理を業者に依頼する際のポイントとは?
遠方から遺品整理を業者に依頼する場合、どんな業者なのか、どんな作業員が対応するのかわかりません。
遺品整理の費用は決して安くありませんが、やり取りがうまく伝わらなければ失敗に終わってしまう可能性もあります。そのため、依頼時には以下のポイントを頭に入れておきましょう。
- 作業内容や希望を細かく伝える
-
鍵の郵送には特定記録郵便を使う
-
遺品整理士が在籍している業者を選ぶ
-
口コミや実績を確認しておく
作業内容や希望を細かく伝える
作業内容や希望があれば細かく伝えましょう。これは遠方から遺品整理を依頼する際に最も重要な作業といっても過言ではありません。
残してほしいものと探してほしいもののを明確に伝えておけば、大きなミスにつながることはないでしょう。
要望を伝えるのは見積もりを取った後の契約時です。ですが、作業までに伝えておけば業者は対応できるため、作業前に思い出すことがあれば伝えておきましょう。
鍵の郵送には特定記録郵便を使う
現場で見積もりしてもらうために業者に鍵を渡しますが、郵送には特定記録郵便がおすすめです。
特定記録郵便には郵便追跡サービスがあるため、配送状況を確認できます。
鍵の受け渡しがトラブルに発展することは滅多にありませんが、業者に届いているか不安に感じる方におすすめです。大切な鍵だからこそ、誤送が起きても対応できる特定記録郵便を利用しましょう。
遺品整理士が在籍している業者を選ぶ
信頼できる業者なのか疑問に思いながら作業を依頼する方も少なくありません。そのような方は、遺品整理士が在籍している業者を選びましょう。
遺品整理士とは、一般社団法人である遺品整理士認定協会が定める民間資格で、遺品整理のノウハウや知識を持ち合わせていることの証明になります。
資格を持っていなくても遺品整理の仕事はできますが、資格を取得していることは信頼につながるため、遺品整理士が在籍していれば優良な業者だと客観的に判断できます。
口コミや実績を確認しておく
口コミや実績を確認することでどんな業者なのか把握できます。利用した方からの評価が記載されているため、信ぴょう性の高い情報が得られます。
見積もり金額やサービス内容などがホームページに記載されている情報と違っていた場合、口コミに記載されることが多いため、契約する前に必ず確認しておきましょう。
まとめ:遠方で遺品整理が難しい場合は業者に依頼しよう
遠方の遺品整理は、親戚が集まるタイミングや連休を利用することでスムーズに行えます。
しかし、どうしてもタイミングを合わせられない場合もあるため、遺品整理業者の利用も視野に入れておきましょう。
遠方からの依頼では、業者の作業員とも一切顔を合わせることがありません。そのため、信頼できる業者を慎重に選びましょう。
エコトミーでは東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県の一都三県での遺品整理を行なっています。遠方からの依頼もお待ちしておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。