不用品回収でクーリングオフはできる?利用方法や注意点を紹介
不用品回収業者を利用する際、思わぬトラブルに巻き込まれることがあります。
見積もり金額が不明瞭なまま契約してしまい高額な請求を受けてしまったり、依頼と違うサービス内容になってしまったりとさまざまです。
このような場合に備えて、不用品回収業者を利用する際はクーリングオフ制度を知っておくことをおすすめします。
本記事ではクーリングオフが利用できるのか、利用方法、注意点など、トラブルを回避するための方法を解説しますので、参考にしていただければと思います。
この記事を読むための時間:5分
不用品回収でクーリングオフは利用できる?
結論からお伝えすると、不用品回収でクーリングオフを利用することは可能です。
しかし、必ずしも利用できるわけではありません。クーリングオフの知識を深めるために以下の3点をご確認ください。
- クーリングオフが適用される条件
- クーリングオフの利用方法
- クーリングオフが適用できない場合はある?
クーリングオフが適用される条件
クーリングオフは以下のように定められています。
クーリング・オフは、いったん契約の申し込みや契約の締結をした場合でも、契約を再考できるようにし、一定の期間であれば無条件で契約の申し込みを撤回したり、契約を解除したりできる制度です。
出典:国民健康センター
訪問販売や電話勧誘販売などが対象で、不用品回収業者が自宅に訪問し、その場で契約を結んだ場合に適用されることがあります。
悪質な業者に遭遇した場合、騙されたり、乱暴な口調で丸め込まれたりする可能性があります。あとから冷静に考え、契約を解除したいと思ったときにクーリングオフを利用します。
契約から8日間以内に手続きを行い、書面もしくはメールでの手続きが必要です。
クーリングオフの利用方法
契約してから8日以内に、相手の業者にハガキかメールでクーリングオフを通知するだけです。
契約日や金額、品目などを記載して送ります。
ハガキで通知する場合は簡易書留などで証拠を残せるようにして送るのがおすすめです。
利用方法がわからない場合は最寄りの消費生活センターに相談しましょう。
クーリングオフが適用できない場合はある?
クーリングオフは8日間までとなっているため、期限を過ぎると返金してもらえません。そのため、悪徳業者に騙されたと思ったらすぐにクーリングオフを実行しましょう。
また、業者に持ち込んで不用品を回収してもらうこともありますが、クーリングオフできるのは訪問された場合です。持ち込んで回収してもらったものは、クーリングオフの適応外です。
クーリングオフを使うべき不用品回収のトラブル事例とは?
以下のようなトラブルが発生した場合はクーリングオフが適用できます。
- 見積もり金額から大幅に追加料金を請求された
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不用品を積み込んだ後に高額請求された
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見積もりに記載されていない名目で費用を徴収された
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積み放題プランを利用したのに量を制限された
それぞれ紹介します。
見積もり金額から大幅に追加料金を請求された
見積もり金額から大幅に上乗せし、追加料金を請求してくるのは悪徳業者がよく使う手口です。
見積もりで提示された金額は2万円だったのに、10万円の支払いを命じられるなどです。
明瞭な見積もりを提示してくれない時点で、その業者には依頼しないのが得策といえるでしょう。
不用品を積み込んだ後に高額請求された
手口としては似ているものの、不用品を積み込んだ後に高額請求されるのも悪徳業者が使う汚いやり方です。
作業後に後出しで伝えてくるため、断りづらくタチの悪い方法といえるでしょう。
格安や無料での引き取りを明言している業者が使うことが多いです。合意した金額以上の請求が行われているため、こちらもクーリングオフを利用できます。
見積もりに記載されていない名目で費用を徴収された
見積もり時に記載されていないさまざまな名目で追加費用を徴収されることもあります。
「出張費」「処理代行費」「作業費」などの名目が使われることが多いです。こちらも格安な見積もりを提示された時に起きやすいため、明らかに相場より安い見積もり金額だった場合は注意したほうがよいでしょう。
積み放題プランを利用したのに量を制限された
たとえば、積み放題プランを利用していたのに不用品の量を制限されたり、すでにトラックに他の利用者から回収した荷物が乗せられていたりと、十分に積み放題プランが活用できないケースもあります。
このように金額ではなく、サービス内容に問題があった場合もクーリングオフを利用できます。
不用品回収でクーリングオフを利用する際の注意点とは?
不用品回収でクーリングオフを利用する際の注意点を3つ紹介します。
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期間内に行う必要がある
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必ずクーリングオフが利用できるわけではない
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クーリングオフできない物品がある
期間内に行う必要がある
連鎖販売取引や業務提供誘引販売取引のクーリングオフは20日の期間が設けられていますが、それ以外のクーリングオフは8日間までに行わなければなりません。
不用品回収業者は訪問購入に該当するため、8日間までとなります。
必ずクーリングオフが利用できるわけではない
期間内に通知を行ったとしても、クーリングオフが必ず適用されるとは限りません。
持ち込み回収してもらった不用品以外にも、こちらから依頼して引き取りに来てもらった場合も利用できない可能性があります。
また、通知はメールやハガキで行いますが、悪徳業者は素性を明かさずに業務していることも少なくありません。ホームページが出てこない、住所が見つからないなど、通知する手段がなければ泣き寝入りすることになるでしょう。
クーリングオフできない物品がある
クーリングオフはどこで契約したかだけでなく、商品にも制限があります。
対象商品は以下のように定められています。
二輪以外の自動車、家具、大型家電、本・CD・DVD・ゲームソフト類、有価証券は訪問購入の規定の適用外のため、クーリング・オフできません。
出典:国民生活センター
不用品回収のトラブルに遭わないためにすべきこととは?
不用品回収では最終手段としてクーリングオフが利用できることもありますが、手間がかかるため使わないに越したことはないでしょう。
クーリングオフを使わずにトラブルを回避するために、不用品回収業者を利用する際は以下を行いましょう。
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契約書に目を通す
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料金相場を把握しておく
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信頼できる不用品回収業者を選ぶ
-
書面や記録を残しておく
契約書に目を通す
契約書にはしっかりと目を通した上で署名や捺印を行いましょう。
そもそも契約書がないのであれば、少額の作業だったとしても作成してもらうのがおすすめです。契約書があれば、悪徳業者とのトラブルを避けられるだけでなく、やり取りの齟齬を防ぐのにも役立ちます。
また、契約書に業者の名前や住所が記載されているのであれば、実在することを確かめましょう。
料金相場を把握しておく
料金相場を把握しておきましょう。
相場よりも金額が極端に高い、もしくは低い金額を提示された場合、悪徳業者を疑ったほうがよいでしょう。
そもそも追加料金を乗せることを前提としていて、作業の件数を増やすために格安な料金設定にしている可能性もあります。
信頼できる不用品回収業者を選ぶ
ほとんどの不用品回収業者は優良であるものの、一部の悪質業者が存在していることも事実です。そのため業者選びは非常に重要です。
- 古物商許可証を取得しているか
- 見積もり時のスタッフの対応は丁寧か
- 口コミや評判に問題がないか
- 業者の情報が明確か
一例として、上記の4つを確認してみるとよいでしょう。これらが問題なくクリアされていれば、業者とトラブルになることはほとんどありません。
書面や記録を残しておく
絶対にぼったくりの被害に遭いたくないのであれば、業者とのやりとりを書面や記録を残しておきましょう。直接会うタイミングで音声を録音しておくのもよいでしょう。
万が一トラブルになった場合、証拠を提示できれば有利に動けます。実際に証拠が必要になる場面に遭遇することはほとんどありませんが、不安な方にはおすすめです。
不用品回収でぼったくられたらすぐにクーリングオフを利用しよう
不用品回収業者を利用し、ぼったくりのような不正な料金請求を受けたらすぐにクーリングオフを活用しましょう。
契約してから8日以内であれば無条件で契約を解除できるため、消費者を保護するための強力な手段といえます。
まずは、トラブルに巻き込まれないように、悪徳業者を利用しないような業者選びを行いましょう。
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