実家の生前整理はいつ始めるべき?行うメリットや手順・説得方法を解説
久々に実家に帰省すると「家の中がもので溢れていた」「捨てて問題ないと思えるものが散乱していた」という経験はありませんか。
高齢になると体力的にも部屋を片付けるのが難しくなってくるため、早めに実家の生前整理をするのがおすすめです。
本記事では実家の生前整理を行うタイミングやメリット、手順などを詳しく紹介します。
また、なかなか実家の生前整理に応じてくれない両親を説得するための方法も解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むための時間:5分
実家の生前整理はいつ始めるべき?
実家の生前整理を始めるべきタイミングに決まりはありません。しかし、親が元気なうちに始めておくのがおすすめです。
実家にものが多ければ、それだけ生前整理に体力を使うことになりますが、元気なうちに取り掛かればでスムーズに進められます。
捨てるものと残すものを分ける判断力も備わっているため、早く取り掛かるに越したことはありません。
実家に親を残して離れてしまうとなかなか話す機会も減ってしまうものです。実家にあるものを整理することでよいコミュニケーションの機会となるでしょう。
実家の生前整理を行うメリットとは?
実家の生前整理を行うメリットとして、主に以下の5つが挙げられます。
- 生活の質が向上する
- 怪我の防止につながる
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介護の負担が減る
-
財産が明確になる
-
緊急時に備えられる
それぞれ解説します。
生活の質が向上する
ものが増えることで部屋が窮屈になり、生活に使える範囲が狭くなるのはよくあることです。ものが多いことに加えて片付けられていない環境では、探し物に時間がかかり無駄な時間を過ごすこともあるでしょう。
実家の生前整理すればものが少なくなるため、広々と生活できるようになります。それに伴い、生活の質も向上することでしょう。
怪我の防止につながる
ものが多すぎると、本来クローゼットや棚にしまっておくべきものが片付けられず散乱していたり、床に積み重ねて置かれていたりすることがあります。
ものを置くべきでないところにものがあることで転倒し、怪我をしてしまうかもしれません。また、高く積み上げていたものが倒れることで怪我をする可能性もあるでしょう。
生前整理することで部屋が広く使えるようになり、障害となるものを減らせることから、怪我の防止につながります。
高齢になると些細なことが怪我につながりやすくなるため、実家にものがたくさんあると感じる方は早めに遺品整理に取り掛かることをおすすめします。
介護の負担が減る
両親がずっと元気に生活できるとは限りません。介護の手が必要になることもありますが、部屋のものが多すぎると介護者の負担になります。
動線に邪魔なものがあるとスムーズに介護できず、介護者に介護以外の負担も与えることになりかねません。
財産が明確になる
生前整理はものを処分するだけでなく、財産を明確にするためにも行われます。
両親が認知症になってしまってからでは、不動産を売却したり、相続について考えたりすることが難しくなるでしょう。
実家の生前整理を行うことで相続のトラブルを減らせるでしょう。
緊急時に備えられる
緊急時に備えるためにも生前整理はおすすめです。例えば、片付いている状態だと入院や災害などの緊急時でも必要なものをすぐに見つけ出せるでしょう。
一刻を争う場面で部屋が整理されていなければ、致命的な事態につながることもあります。
生前整理することで重要な書類を整理できるため、トラブルに対応しやすくなります。
実家の生前整理の手順とは?
実家の生前整理は以下の手順で行いましょう。ともに協力して行うことが重要です。
- スケジュールを決める
- 捨てるものと残すものの基準を決める
- 片付けを始める
- ゴミや不用品を処分する
スケジュールを決める
生前整理は大規模な作業になるため、効率よく作業できるように家族全員が集まれるタイミングにするとよいでしょう。
自治体にゴミを処分してもらうのであれば、家にゴミを置かなくて済むようにゴミの収集日に合わせて行うのもおすすめです。
捨てるものと残すものの基準を決める
生前整理を円滑に進めるために、捨てるものと残すものの基準を明確にしましょう。
実家には家族の思い出が詰まったものが溢れているため、使わないものだからといって一概にゴミと決めつけられません。
判断基準を決めておけば、生前整理の作業時間の短縮につながるだけでなく、処分のミスも減らせることでしょう。
片付けを始める
処分の基準が決まったら片付けに取り掛かります。
実家に自分の部屋がある方は、自分の部屋から片付けていきましょう。
自分の荷物がたくさん残っていることも多く、どこに何があるのかわかりやすいため、作業が捗ることでしょう。
ゴミや不用品を処分する
作業が完了したらゴミや不用品を処分します。
ゴミの置き場所に困る方や、すぐに捨てたい方はゴミの収集日に合わせて生前整理を始めましょう。
ゴミがたくさんあり処分に困る場合は不用品回収業者を利用するのもおすすめです。
実家の生前整理の説得方法とは?
実家を生前整理するために両親を説得しても、応じてもらえないことも少なくありません。
部屋のものを捨てられることに抵抗を感じるためです。だからと言って無理やりものを処分してはいけません。
なかなか生前整理に踏み切れない場合は以下のような説得方法を試してみましょう。
- 放置するリスクを伝える
- メリットを伝える
- リサイクルを提案する
放置するリスクを伝える
ものがたくさん溜まった状態の実家は、放置することのリスクを伝えましょう。
例えば、ものが増えることで部屋にほこりが溜まり、火災の発生につながりやすくなります。
ものが増え続けると、さらに住みにくくなり、汚部屋やゴミ屋敷になってしまう可能性もあります。
メリットを伝える
生前整理を行うことで実家にどのようなメリットがもたらされるのかを伝えましょう。
「不要なものを捨てる」とだけ伝えても、「不要なものはない」と一蹴される恐れがあります。
両親や残される家族にとってもメリットが大きい作業であることを認識してもらいましょう。
リサイクルを提案する
ものを捨てることに抵抗があり、生前整理を行いたくない方もいます。その場合は、捨てるのではなく、リサイクルを提案するのがおすすめです。
捨てるのはもったいないかもしれませんが、リサイクルすれば誰かの役に立てられるため説得に応じてもらえる可能性が上がるでしょう。
実家の生前整理の注意点とは?
実家の生前整理を行う際の注意点を3つ紹介します。
- 無断で整理したり処分したりしない
- NGワードを発さない
- 家族で協力しコミュニケーションを取る
それぞれ解説していきます。
無断で整理したり処分したりしない
生前整理を行うために説得しても応じてくれないからといって、無断で整理や処分をしてはいけません。
よかれと思って処分しても、勝手なことをされたと両親に判断されてしまい、険悪な関係になることもあります。親の気持ちを尊重して作業しましょう。
NGワードを発さない
実家にあるものは両親の所有物です。自分には価値がないと思っているものでも、両親にとって思い入れが深い可能性があります。
不意に発した言葉が両親を傷つける可能性もあるため、「こんなものいらない」「早く捨てよう」という言葉や言い方は避けましょう。
また、「後々大変になる」という表現もNGです。両親のやる気を低下させたり、家族の仲が悪くなる恐れがあります。
家族で協力しコミュニケーションを取る
生前整理では、家族で協力すること、コミュニケーションを取ることが重要です。この2つを守って行えば家族間でのトラブルに発展することは少なくなります。
お互いに利点のある作業のため、それを理解してもらい進めていきましょう。
まとめ:実家の生前整理は早めに取りかかろう
実家の生前整理は家族で協力することが大切です。
お互いにメリットがあると理解できても、手間がかかるため辛く感じることもあるでしょう。無理に進めてしまうと関係性が悪くなってしまうこともあるため、両親の意思を尊重し、可能であれば両親が元気なうちにスタートさせましょう。
エコトミーでは荷物が多くてなかなか取りかかれないような実家の生前整理も対応可能です。豊かな生活を送るために生前整理に取り組みたい方はぜひお声がけください。