ゴミ屋敷の住人にはどんな特徴がある?抜け出すためにすべきことも解説
ゴミ屋敷に住んでいる住人が身近におり、その心理が気になる方もいるでしょう。
ゴミ屋敷に住むことで落ち着くという心理の方もいれば、脱却したくても気力がない方もおり、抱えている思いはさまざまです。病気が原因でゴミ屋敷化してしまうことも多く、ゴミ屋敷の住人だからと頭ごなしに否定することはできません。
家族がゴミ屋敷に住んでいるという方は、本記事を参考に家族の気持ちを理解していただければと思います。
この記事ではゴミ屋敷の住人の特徴や心理、すべきことなどについて掘り下げていきます。
この記事を読むための時間:5分
ゴミ屋敷の住人の特徴や心理とは?
ゴミ屋敷の住人の特徴や心理を一言で表すのは難しく、さまざまな気持ちが合わさることでゴミ屋敷化することも多いです。
一般的に以下の8つのうち、いずれかが当てはまることでしょう。
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忙しくて片付ける時間がない
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ゴミを捨てるのがもったいない
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孤独を感じやすい
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ものが増えることに喜びを感じる
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プライドが高い
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買い物依存症
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溜め込み症
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セルフネグレクト
それぞれ解説します。
忙しくて片付ける時間がない
日々の忙しさがゴミ屋敷に直結することがあります。たとえば、ゴミ屋敷の住人は医者や看護師、社長などの不規則で忙しい職業に就いているケースが多いです。
忙しくなると自宅は寝るだけの場所になることが多く、コンビニ弁当を食べてそのままにしたり、服を脱ぎっぱなしにしたりすることも少なくありません。
片付けに使える体力がなく、片付けても仕事の都合上、収集時間にゴミ出しできずに自宅にゴミが溜まっていきます。この場合、生活環境を変えなければ改善するのが困難です。
ゴミを捨てるのがもったいない
ゴミを捨てるのがもったいないという気持ちが強すぎることで、ゴミ屋敷になってしまうこともあります。自宅でものを捨てないように教育を受けてきた方が陥りやすいです。
いつか使えるかもしれないという気持ちが強く、片付け業者がゴミとして清掃しようとしたものも、「ゴミじゃない」と反論することもあります。
孤独を感じやすい
ゴミ屋敷で暮らすことで、孤独を紛らわせている方もいます。
家族がいない、友人が少ないなどの特徴があり、一人暮らしの割合も高いです。
孤独を感じやすい方は、ものがたくさんあることで安心感を覚えることもあり、徐々に部屋のものが増えていきゴミ屋敷化してしまいます。
ものが増えることに喜びを感じる
ものが増えることで日々のストレスを解消したり、喜びを感じるゴミ屋敷の住人もいます。これは男性よりも女性に多い傾向があります。
また、孤独を感じやすい方が持つ特徴で、自宅の外からゴミを集める方もいます。
プライドが高い
プライドが高いゴミ屋敷の住人は、「誰にも頼る必要はない」「このままの状態でも住める」と感じおり、ゴミ屋敷を改善できない状態のまま住み続けている可能性があります。
完璧主義な方や真面目な方に見られがちな傾向です。
買い物依存症
ものが増えることに喜びを感じる方が、度を超えてしまうと買い物依存症になります。
買い物依存症は、買い物をすることでストレスを解消し、その制御が効かなくなる状態のことです。買い物依存症になると買ったものが未開封の状態で部屋に転がっていることも少なくありません。
溜め込み症
溜め込み症は、本来不要なものを溜め込んでしまい、それを手放すのに強い苦痛を感じてしまう症状のことです。
10代で発症することが多い症状ですが、溜め込み症がきっかけでゴミ屋敷になる場合、高齢者の方に多い傾向といえます。
セルフネグレクト
ショッキングな出来事がきっかけとなり、生きる意欲がなくなり自己のケアができなくなる状態をセルフネグレクトといいます。
さまざまな形で症状が現れますが、片付けができなくなりゴミ屋敷になるもの、その症状の一つです。
ゴミ屋敷に住み続けるとどうなる?
ゴミ屋敷に住み続けることは心身ともに悪影響を及ぼします。ゴミ屋敷の住人が構わないと思っていても、近隣住民にも影響を与えかねません。
以下の4つが、ゴミ屋敷に住み続けることで生じる影響です。
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部屋に害虫が発生する
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健康被害を受ける可能性がある
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火事につながりやすくなる
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近隣住民からの苦情につながる
部屋に害虫が発生する
ゴミ屋敷に住み続けることで、部屋に害虫が発生します。
害虫として例に挙げられることが多いゴキブリは暗くて温かい場所を好み、ほこりや髪の毛を食べるため、ゴミ屋敷はゴキブリの住処に最適ともいえます。
自宅に害虫が発生しても問題ないと思える人はほとんどいません。見えていないだけで、ゴミ屋敷では害虫が大量に発生している可能性が高いです。
健康被害を受ける可能性がある
ゴミ屋敷は不衛生なため、健康被害を受ける可能性が高いです。
カビが生える、ダニが繁殖するなどの影響で、アレルギーをはじめとするさまざまな症状の引き金となります。また、ゴキブリは細菌を辺りに撒き散らしながら生活します。
このようにゴミ屋敷では、健康被害を与えかねない悪循環が繰り返されるのです。
火事につながりやすくなる
ゴミ屋敷では掃除ができず、ほこりが溜まっていきます。
コンセントと電源プラグの間にほこりが溜まり、漏電することでトラッキング火災が起こります。
ゴミ屋敷は湿気が強いことが多く、火災につながりやすい環境となっています。賃貸で隣の部屋に燃え移ってしまうと取り返しのつかないことになりかねません。
近隣住民からの苦情につながる
ゴミ屋敷の状態がひどくなると、近隣住民にもバレてしまう可能性もあります。
被害が外に及ぶことは少ないですが、近隣の家にまで害虫が出るようになったり、臭いが漏れたりすることが苦情の原因になります。
ゴミ屋敷で暮らしているという状況を理解できておらず、近隣住民からの苦情で初めて生活の異様さに気づくこともあります。
ゴミ屋敷の住人が抜け出すためにすべきこととは?
ゴミ屋敷の住人がゴミ屋敷から抜け出すには、自力では難しい場合があります。
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ゴミを捨てる習慣をつける
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きれいな部屋で暮らす
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第三者に相談する
すべきこととして3つを解説します。
ゴミを捨てる習慣をつける
ゴミ屋敷での生活が当たり前になってしまうと、ゴミを捨てる習慣がなくなります。諦めてしまうと、そこからゴミ屋敷は悪化する一方です。
ゴミをゴミとして判断できなくなっていることも多いため、ゴミ箱を用意して捨てられる状況を作りましょう。そうすることで、ゴミを捨てる習慣が身につきやすくなり、ゴミ屋敷の更なる悪化を防げます。
きれいな部屋で暮らす
ゴミ屋敷に住み続けると、外部との接触を避けてしまうことが多く、その環境が当たり前だと思い込んでしまいます。
そのため、ゴミのない清潔なホテルなどで過ごしてみることをおすすめします。そうすることで、いかに劣悪な環境で過ごしていたのかがわかるはずです。
きれいな部屋で暮らしてみることは、ゴミ屋敷から脱却するモチベーションにもつながることでしょう。
第三者に相談する
ゴミ屋敷の状態がひどくなり、どうすることもできなくなったら第三者に相談すべきです。
ゴミ屋敷を誰にも見られたくないと感じる住人は多いですが、脱却したいと思っておるのであれば手を挙げるべきです。
また、ゴミ屋敷に悩んでいる家族がいるのであれば、手を差し伸べたり、自治体、業者への相談も視野に入れましょう。
まとめ:ゴミ屋敷から抜け出すために業者を利用しよう
ゴミ屋敷の住人はさまざまな心理からゴミ屋敷化に陥ってしまうことがお分かりいただけたかと思います。
ゴミ屋敷を自力で脱出することは難しく、住人は劣悪な状況にあると認識していない場合すらあります。
近くでゴミ屋敷に悩んでいる方がいれば、脱却できるように手を差し伸べてあげましょう。
業者の手助けが必要だと感じた場合は、ぜひエコトミーまでご連絡くださいませ。