ゴミの分別が意味ないって本当?分別しないと罰金?詳しく解説!
ゴミ出しを行う際、ほとんどの方がゴミを分別して処分していることでしょう。
しかし、「最終的にすべてのゴミは同じ場所で埋め立てられるし…」「自治体の処分場に余裕があるからゴミを減らそうとする必要はない!」など、本当なのか憶測なのかわからない情報が存在するのも事実です。
本当にゴミの分別は必要ないのでしょうか。
本記事ではゴミの分別の必要性や、分別しないとどうなるのかについて解説します。分別せずに処分する方法も解説するので、気になる方はぜひ最後までご覧ください。
この記事を読むための時間:5分
ゴミの分別が意味ないって本当?
結論からお伝えすると、ゴミの分別には意味がありますし、ゴミの分別は必要です。
ゴミの分別に関する都合のよい情報が入ってくることもあるかと思いますが、嘘である可能性が高いため注意しておきましょう。
昨今では、焼却炉の性能が向上したことでプラスチックゴミを不燃ゴミから可燃ゴミに変更して処分する自治体も増えました。
このように分別の必要がなくなったものに関しては、分別の仕様が変わることもあります。自治体では分別する意味があるからこそ、適切なルールを定めているのです。
ゴミの分別をしないとどうなる?
ゴミの分別をしなければどうなるのか、大きく5つに分けて解説します。
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最終処分場の寿命を加速させてしまう
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温室効果ガスを排出してしまう
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ゴミの処理に余計な燃料がかかる
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地域によっては回収してもらえない
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条例違反で罰金になる恐れがある
最終処分場の寿命を加速させてしまう
ゴミを分別して処分することでリサイクルが可能になりますが、適切に分別しなければリサイクルに回すことができません。
ゴミの量が多くなると、処分場で焼却されるゴミも増え、それに応じて灰の量も増加します。
最終処分場に埋め立てられるゴミの量には限度がありますが、ゴミの分別を怠ることで寿命が短くなってしまいます。
最終処分場の残余年数は20年程度といわれているため、少しでもリサイクルに回して延命させなければいけません。
温室効果ガスを排出してしまう
ゴミを分別せずに焼却してしまうと、温室効果ガスが排出されます。
温室効果ガスは二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素などの総称であり、大気中に必要なものですが、地表に蔓延しすぎてしまうと地球温暖化が進み、生態系にも影響を与えます。
また、地球温暖化が進むと、気候変動が起きやすくなるなど、さらなる環境問題の引き金にもなります。
ゴミの処理に余計な燃料がかかる
ゴミを焼却するには化石燃料を必要とします。
ゴミを分別しなければ燃やすゴミの量が増えるため、必要になる燃料が増加します。
原油や石炭などの化石燃料は高騰が続いており、余分な費用も発生することになるため、分別を徹底してゴミの処分にかかる費用を減らさなければなりません。
地域によっては回収してもらえない
そもそもゴミの分別をしていない場合、地域によっては回収してもらえない場合があります。
ゴミ収集車に乗せる前に怪しいと感じたゴミは中身をチェックされることもあり、分別していないことがバレるとゴミ置き場に放置され、回収してもらえません。
不法投棄とみなされる可能性もあります。
条例違反で罰金になる恐れがある
ゴミの分別を怠ったとしても、それを法律で取り締まることはできません。
しかし、自治体の条例で罰金が定められている場合もあります。
ゴミの分別を守るのは当たり前ですが、条例違反となる定義を確認しておきましょう。
ゴミを分別せずにそのまま処分する方法とは?
ゴミを分別するのが当たり前だと考えている方がほとんどですが、ものによっては分別せずにそのまま処分できる方法があります。
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ゴミ処理場に搬入する
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リサイクルショップに買い取ってもらう
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無料で引き取ってもらう
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不用品回収業者に依頼する
それぞれ解説します。
ゴミ処理場に搬入する
ゴミ処理場に搬入すれば、分別していないゴミでも回収してもらえます。
分別せずに処分できるのであれば、喜んで利用したいと考える方もいるかもしれませんが、自己搬入の必要があり、処分するために料金がかかります。
自治体ごとにルールや利用できる時間帯が決まっているため、正しい方法で搬入しましょう。
リサイクルショップに買い取ってもらう
リサイクルショップに買い取ってもらうことで分別せずに処分できます。
たとえば電子タバコや空調服など、複雑な構造のものはどのように分別すべきか判断するのは難しいです。
リサイクルショップであれば分別せずに処分でき、値段がつかなかったものを無料で引き取ってもらえる場合もあります。
無料で引き取ってもらう
大型家具や家電などに限定されますが、新しい商品を購入した店舗がサービスで引き取ってくれる場合もあります。
下取りに対応している店舗もあるため、買い替え時は無料での引き取りに対応しているお店がおすすめです。
また、まだ使えるものであれば知り合いに譲ったり、ネットで譲り先を探したりするのもおすすめです。
不用品回収業者に依頼する
不用品回収業者に依頼すれば、分別が面倒なものでもそのまま引き取ってもらえます。
不用品回収業者には定額の支払いで積み放題となるプランがあります。大量にゴミがあり、分別も処分も面倒であれば積極的に利用しましょう。
ほかの処分方法と違い、費用が高くなる傾向がある点に注意しておきましょう。
ゴミの分別に関するよくある質問
ゴミの分別に関するよくある質問を3つまとめました。
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分別したゴミはどうなる?
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ゴミを分別せずに捨てるとバレる?
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実はお金になるゴミにはどんなものがある?
それぞれに回答します。
分別したゴミはどうなる?
分別したゴミは処理施設に送られ、さらに細かい分別が行われ、粉砕、圧縮などの処理が行われます。
リサイクルできるものはリサイクル施設に、燃やすゴミは焼却施設に送られます。
焼却処理されたゴミは灰になり、灰に有毒性がないことを確認したのち、最終処分されたり、再利用されたりというルートを辿ります。
ゴミを分別せずに捨てるとバレる?
ゴミを分別せずに処分した場合、回収業者にバレます。
ゴミ袋の大きさや重さで分別されているかどうか判断でき、ごみ収集業を長年勤続している方であれば持った時の感覚で判断できるほどになります。
分別せずに捨てられたゴミは回収してもらえないこともあります。
監視カメラが設置されている場所では身元を特定され、自治体や自治会から注意を受けることもあるため、必ず分別して処分しましょう。
実はお金になるゴミにはどんなものがある?
ゴミの分別が面倒だと感じる方は多いですが、ゴミにしか思えないものでもお金になる場合があります。
日常生活で頻繁に使っているものだと以下などが挙げられます。
- 空き缶や空き瓶
- ペットボトルのキャップ
- トイレットペーパーの芯
- 牛乳パック
- 着なくなった服
- 紙袋
ゴミとして処分することが多いですが、フリマアプリなどでまとめて出品することでお金になる場合があります。
ゴミの分別がお小遣い稼ぎにもなるため、頭に入れておくことをおすすめします。
まとめ:正しい知識を持ってゴミの分別を行おう
ゴミの分別は意味ないと思っている方もいますが、自治体は適切な理由でゴミの区分を設定しています。
ゴミを分別せずに捨ててしまうと、想像以上に大きなトラブルのきっかけになりかねません。
ゴミ出しの正しい知識を身につけて環境に配慮した生活を送りましょう。
また、どうしてもゴミの分別が面倒だと感じる方はエコトミーをご活用ください。
定額料金で分別していないゴミをまとめて引き取ることが可能です。
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県で対応していますので、お気軽にご相談いただければと思います。
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