特殊清掃の費用が変動する理由とは?安く抑える方法や業者の選び方も紹介
事故現場や孤独死が起きた自宅などで行われる特殊清掃は、素人にできるような簡単な作業ではありません。
専門の機材や薬剤を使い、防護服を着て作業することになるため、特殊清掃業者への依頼が必須です。
業者への依頼は費用が高くなると感じる方もいるかもしれませんが、実態にどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
本記事では特殊清掃にかかる費用について詳しく解説します。
安く抑える方法や業者の選び方も解説しますので、最後までご覧ください。
この記事を読むための時間:5分
特殊清掃の費用はどれくらい?
特殊清掃では以下のような作業が発生します。
- 消毒
-
体液や血液の清掃
-
消臭
- オゾン脱臭
- 汚物撤去
- 害虫駆除
これらの作業は、部屋の広さに応じた金額が設定されていることが多く、部屋が広くなることで人件費が増え、費用も高くなります。
間取り | 費用相場 |
〜1K | 8〜30万円 |
1LDK〜3LDK |
15〜40万円 |
4LDK | 20〜60万円 |
部屋の広さによって料金が高くなりますが、詳細な料金を導き出すことは難しいです。
特殊清掃の費用が変動する理由とは?
特殊清掃の費用は安ければ数万円で対応できますが、50万円を超えることもあります。
一般的な清掃よりも金額の幅が広く、費用が変動するのには以下のような理由があります。
-
遺体発見の遅れ
-
部屋の広さ
-
作業が難しい場所
それぞれ解説します。
遺体発見の遅れ
遺体発見が遅れてしまうと、その分だけ作業に手間がかかります。
腐敗が進むことで体液が漏れ出し、汚染物質や臭いが充満していき、作業する場所が増えてしまいます。
家具やフローリング、壁が汚染物で汚れてしまうと、廃棄したり、リフォームしなければならない場合もあります。
部屋の広さ
部屋が広くなると、腐敗ガスがほかの部屋まで広がっている可能性があります。
直接的な汚れがなく、きれいに見える部屋も対応しなければならず、料金が高くなる原因となります。
作業が難しい場所
狭い場所は作業が難しくなるため、浴槽やトイレで亡くなった場合は作業が高くなることがあります。
特に浴槽やトイレは排水管に体液が流れてしまっている可能性があり、その対処にも費用がかかります。
それに加えてマンションでの作業となると、更に作業難易度が高くなり、費用も高くなります。
特殊清掃の費用を安く抑える方法とは?
特殊清掃の費用を安く抑える方法を2つ解説します。
-
複数の業者から相見積もりをとる
-
迅速に対応してくれる業者を選ぶ
複数の業者から相見積もりをとる
複数業者から見積もりを依頼して、相見積もりをとりましょう。
前述したとおり、特殊清掃の相場は一概に決められませんが、相見積もりをとることで、その家の特殊清掃の費用感が把握できるはずです。
安い料金を提示してくれた業者を選ぶべきですが、明らかに安すぎる金額設定の業者は悪徳業者の可能性があります。
安い金額を提示し、作業後に追加請求してくるような業者も存在するため、注意しなければなりません。
相場からは大きくズレておらず、作業内容が明確な業者を選ぶことで、優良な業者に対応してもらえるでしょう。
迅速に対応してくれる業者を選ぶ
孤独死などで特殊清掃業者を利用する場合は、迅速に対応してくれる業者を選びましょう。
孤独死の現場は時間が経てば経つほど腐敗が進んでいきます。臭いがキツくなっていき、消臭や消毒の範囲が増えていきます。
作業までに時間が経過すると、見積もり時よりも費用が高くなることがあるので注意しておきましょう。
ゴミ屋敷の清掃で特殊清掃を依頼する場合は、時間の経過によって劣化することが少ないため、業者に都合のよい日を選べば安く依頼できることもあります。
特殊清掃の費用を抑えるための業者の選び方とは?
特殊清掃の費用は業者によって違います。費用の見当がつけづらく、依頼者に知識がないことにつけ込む悪質な業者も存在しています。
予定よりも工数が増えたという理由で追加費用を請求されることもあります。そのため信頼できる業者選びが必要です。
-
料金体系が明確な業者を選ぶ
-
口コミ評価の高い業者を選ぶ
-
許可や資格を取得している業者を選ぶ
それぞれ解説します。
料金体系が明確な業者を選ぶ
優良な業者の見積もりには作業人数や時間、作業内容、使用する機材や薬剤にかかる費用、諸経費などが明確に記載されています。
特殊清掃では、追加料金を支払うことになる可能性がありますが、詳しく記載されていれば何に対して追加料金がかかるのが把握でき、金額にも納得できるでしょう。
料金体系が不明瞭な見積もりには金額しか記載されていない場合もあります。料金が不明瞭な業者は利用すべきではありません。
口コミ評価の高い業者を選ぶ
特殊清掃業者を選ぶ際は見積もり金額以外に口コミ評価も確認しておきましょう。
第三者が記載した口コミ評価を確認することで、悪徳業者に遭遇する危険性が少なくなります。
ホームページに利用者の声が掲載されていることもありますが、自社で用意したコメントのためあまり参考になりません。
Googleマップや掲示板に掲載されている口コミ内容を参考にしましょう。
許可や資格を取得している業者を選ぶ
特殊清掃員として仕事に活かせる許可、資格には以下などがあげられます。
- 事件現場特殊清掃士
- 脱臭マイスター資格
- 遺品整理士
- 遺品供養士
- ハウスクリーニングアドバイザー
特殊清掃に必要資格はないため、誰でも特殊清掃員として働くことができます。業者によって清掃技術に差がありますが、依頼せずに技術を知るのは難しいです。
許可や資格は客観的に評価となり、悪質な業者である可能性が低下します。依頼時に確認することをおすすめします。
特殊清掃に関するよくある質問
特殊清掃に関するよくある質問をまとめましたので、参考にしていただければと思います。
-
業者が来るまでの悪臭対策は可能?
-
特殊清掃の費用は誰が払う?
-
特殊清掃と一緒に依頼すべき業務は?
それぞれ解説します。
業者が来るまでの悪臭対策は可能?
業者が来るまでにできる限り、悪臭を対策したいという気持ちは理解できます。
しかし、窓を開けて換気したり、換気扇をつけたりすることはことはおすすめできません。
換気することで、激臭が近隣住民のもとにも広がります。気分を害することもあるため、近隣トラブルの元となってしまいます。
業者に依頼すれば臭いは完全に消せるので、業者が来るまで部屋はそのままの状態にしておきましょう。
特殊清掃の費用は誰が払う?
孤独死で特殊清掃を依頼する場合、相続人が支払うことになります。
賃貸の場合は、保証人、連帯保証人が支払います。しかし、保証人や血縁関係のある人が見つからない場合は物件のオーナーが支払うこともあります。
特殊清掃は他人事ではないことを理解しておきましょう。
特殊清掃と一緒に依頼すべき業務は?
特殊清掃は自宅で孤独死した方の家を対応することが多いため、遺品整理まで行う方も少なくありません。
遺品整理は時間や労力がかかり、精神的にも辛い作業となるため、業者を頼ることで作業を進めやすくなります。
特殊清掃と遺品整理はまとめて依頼することで、料金も抑えられるため検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ:特殊清掃の費用を安くするために信頼できる業者を選ぼう
特殊清掃が必要になる場面では、気が滅入ってしまい、費用のことまで頭が回らないこともあるでしょう。
しかし、そのような事態に漬け込んでくる悪徳業者も存在するため、正しい方法で業者を選び、高い費用を請求されることがないように注意しましょう。
エコトミーでは、特殊清掃に加えて遺品整理も対応できますので、まとめてご利用されるお客さまもおられます。
遺品整理は精神的にも辛い作業となるため、お声がけ頂ければ両方の作業も対応可能です。
ご依頼の方はお問い合わせいただければと思います。
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