20代で身辺整理をするのは早すぎる?メリットやポイントを解説
身辺整理は終活の一部として行われており、若い方には無縁だと思われているかもしれません。
しかし、不慮の事故や震災によって突然死に直面してしまう可能性もゼロとは言い切れません。そのため、身辺整理は早めに行っても問題ありません。
とはいえ、20代から身辺整理を始めるのは早すぎるでしょうか?
本記事では20代で身辺整理を行うメリットやすべき内容を紹介します。正しい知識を身につけて身辺整理に取り組んでいただければと思います。
この記事を読むための時間:5分
20代で身辺整理をするのは早すぎる?
20代で身辺整理をするからといって、早すぎることはありません。
身辺整理は大掛かりな作業となるため、体力を必要とします。30代になると20代よりも衰えを感じる方も多く、元気なうちに身辺整理に取り掛かっておきたいと考える方もいます。
また、身辺整理とは異なりますが、必要最低限のものだけをもって暮らす、ミニマリストという生活スタイルが20代を中心に浸透しています。
ミニマリストと身辺整理は違うものですが、不要なものを処分する、すっきりとした生活環境を整えるなど、似た作業も多く、20代で身辺整理に興味を持つ方が増えています。
20代で身辺整理を行うメリットとは?
20代で身辺整理を行うメリットは以下の3つがあげられます。
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今後の人生を考えるきっかけになる
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ものを減らすことで快適な暮らしが手に入る
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将来の不安が少なくなる
それぞれ解説します。
今後の人生を考えるきっかけになる
身辺整理を行うことで、これからの人生を考えるきっかけになります。
忙しく毎日を送っていると惰性で生きてしまいがちで、大事にしていた価値観や、叶えたかった夢を忘れて生きていることも少なくありません。
身辺整理は、人生で立ち止まって考えられる数少ない時間です。
40代、50代になってから身辺整理しても、体力が残っておらず本当にやりたかったことに取り組めない可能性もあります。
まだまだ元気な20代のうちに身辺整理をすれば、本当にやりたかったことに取り組めるはずです。
ものを減らすことで快適な暮らしが手に入る
身辺整理をすれば、ものを減らすことになるため、必要なものだけが残り快適な暮らしが手に入ります。
不要なものがたくさん家にあると、動線の邪魔になるだけでなく、思考にも悪影響を及ぼすことになるでしょう。無駄な悩みの原因になるため、いらないものはどんどん削ぎ落としていきましょう。
部屋がきれいになると気持ちも晴れやかになり、快適に暮らせるはずです。
将来の不安が少なくなる
20代の方は将来の不安を漠然と抱えてしまうものです。それは自分のことや将来のこと、お金のことなどを把握できていないことが原因と考えられます。
財産を把握して金銭的な不安を解消したり、エンディングノートを作成し、自分の身に何かあった時に大切な人に意思を伝えられるようにしておくと不安は少なくなるはずです。
20代で始めるべき身辺整理とは?
20代で身辺整理を始める方は以下の作業に取り組みましょう。
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断捨離
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整理整頓
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デジタルデータの見直し
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人間関係の整理
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ライフプランの設計
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エンディングノートの作成
それぞれ解説します。
断捨離
身辺整理の基本的な作業は断捨離といっても過言ではありません。
洋服や雑貨、雑誌、家具、家電など、普段使っているものから押入れに眠っているものまで、本当に必要かどうか判断しましょう。
残すことを考えてしまうと、労力の割に大きな成果が得られません。思い切って処分していきましょう。
判断に迷うことがあると思うので、断捨離はいつから使っていないか、なくても平気かなどの基準を決めてから行うことをおすすめします。
整理整頓
断捨離が完了したら次に整理整頓を行いましょう。
頻繁に使うものを近い位置に、必要だが使う頻度が少ないものは奥にしまっておきましょう。
よく使うものだからといって、机や床の上に出しっぱなしにするのはおすすめできません。ものに対して住所を与え、使い終わったら元の位置に戻す癖をつけることで整理整頓された状態が長続きするでしょう。
デジタルデータの見直し
身辺整理は目に見えるもの以外にも作業を行いましょう。その一つとして挙げられるのがデジタルデータです。
使っていないアカウントを放置していると、不正ログインされ悪用されるリスクが高くなります。
特に高齢の方よりも20代の方の方がデジタルデータを保有していることが多いでしょう。使っていないアプリやアカウントを削除、退会し、普段から使用しているものもログイン情報を定期的に更新しましょう。
人間関係の整理
目に見えないものを整理するため、人間関係を整理することも重要です。
人間関係はストレスを抱える原因の大部分を占めます。交友関係が広いことは必ずしもメリットになるとは限りません。
そのため、不要だと感じた人間関係にケジメをつけることをおすすめします。
身辺整理で本当に大事にしたい友人を絞れば、付き合いで無駄な時間を過ごすことも少なくなるはずです。
ライフプランの設計
立ち止まって未来を考える時間になるため、これから何をしたいか考えていきましょう。
- 転職したい
- 独立したい
- 結婚して子どもが2人ほしい
- いつまでに家を建てたい
このようにライフプランを考えると、そのために何をしなければいけないのか見えてくるはずです。
身辺整理はものを減らしたり片付けたりするだけの作業とせず、ライフプランを設計するための時間にしましょう。
エンディングノートの作成
エンディングノートは、相続や希望する葬儀、残された家族への言葉などをまとめるためのノートです。
亡くなった際に連絡してほしい友人や、その連絡先を記載しておけば、葬儀に呼びやすくなります。
遺言書よりも自由度が高く、素直な気持ちを記載できるのがエンディングノートのメリットです。
20代の身辺整理に関するポイントとは?
20代だと初めて身辺整理を行う方が多いはずです。そのため、以下のポイントを押さえておきましょう。
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20代のうちにできないことを行う必要はない
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ライフスタイルの変化に合わせて行う
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身辺整理していることを家族に伝えておく
それぞれ解説します。
20代のうちにできないことを行う必要はない
身辺整理は一般的に高齢になってから行うことが多いため、20代のうちでは取り組めないこともあります。
たとえば、葬儀、供養、ローン、実物資産など20代ではピンとこないものも多いことでしょう。
年齢的に行うのが難しいと思ったことは行う必要はありません。できる範囲で行いましょう。
ライフスタイルの変化に合わせて行う
身辺整理は一度行えば終わりというわけではありません。
生活スタイルが変わると不要なものが出てきますし、エンディングノートに記載する内容は結婚や出産、転職、独立などで変化します。
身辺整理してからも定期的に見直し、更新を行いましょう。
身辺整理していることを家族に伝えておく
20代の身辺整理の関心が高まってきているといっても、少数派であることは間違いありません。
家族に身辺整理していることを知らせていなければ、家族がエンディングノートを見つけてしまうと驚かれるかもしれません。そのため、身辺整理していることを一言伝えておきましょう。
両親と今後について考えるためのコミュニケーションが生まれるかもしれません。
まとめ:20代での身辺整理が早すぎることはない!
20代での身辺整理は、家族や友人から驚かれてしまうかもしれませんが、決して早すぎることはありません。
死は誰にでも訪れるため、死を考えながら生きていくことは、人生をよりよいものにするためのきっかけになります。ぜひ本記事を参考にしながら身辺整理に取り組んでいただければと思います。
エコトミーでは身辺整理や生前整理、遺品整理など終活のお手伝いを行っています。
不用品の回収も対応できますので、身辺整理でお困りのことがあればお声がけいただければと思います。